冬キャンプの最大の課題は如何に寒さから身を守り、快適にアウトドアライフを過ごせるかです。
そういう寒い時期のキャンプには、グランドシートなどで地面からの冷気を防げ、テントの室内が広く居住性の高いベル型テントがおススメです。
冬キャンプを暖かく快適に過ごすにはベル型がおススメ!
ベル型テントとは?
テント形状はツールーム、ティピーなど色々ありますが、ベル型テントとはどういった形状なのでしょう?
ベル型テントは、サイド部分が立ち上がってベル(鈴)のような形をしているワンポールテントの事で、モンゴルのゲルやネイティブインディアンのティピのようなイメージです。
冬キャンプとベル型テントの相性は?
ベル型テントはワンポールが多く、テントの天井が高く壁周りが高くなっているので居住性が高く、寒くてテント内に籠る時間が長い冬キャンプには最適な形状のテントです。
また、そうした居住性の高さからキャンプ初心者向けのグランピングも、ベルテントが使われる事が多いのが現状です。
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ベル型テントの特徴とは?
それでは、グランピングでも使用される事が多いベル型テントの特徴を以下の通りです。
ワンポール型で設営が容易にできる事!
ベル型テントはソロで使用する事より大人数での利用が多いので、ファミリーキャンプの場合は奥さんに子供達を任せて、お父さんが一人でも設営出来るのが助かります。
テント形状によってはペグダウンやロープは多いのが難点ですが、そこはそれほど大変ではないですよ。
冬キャンプを意識した作りになってる!
ベルテントの特徴は居住性を良くして快適性を得られるように、冬キャンプでの結露対策としてポリエステル素材ではなくコットンやポリコットンが多く、ストーブとの相性も良好です。
また、冬の結露対策で最も重要なのが地面からの水蒸気で、フロアマットで湿気を遮断できるものが多く、お座敷スタイルにする事でテントをより広く使えます。
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快適性のため薪ストーブが対応になっている!
ポリエステル素材のテントは放熱の問題もあるので、薪ストーブ用の煙突穴はついていいる事は少ないですが、ベル型テントの場合は火にも強めなコットンやポリコットン素材が多いのが特徴です。
そのためメーカー推奨はしていませんが、薪ストーブがテント内で使用できるように煙突穴がついている事が多いです。
お洒落なベルテント7選!
ベルテントの種類も多いので、今回は家族向け(4~6人用)のファミリーキャンプ用のベル型テントを紹介していきます。
ノルディスク「アスガルド12.6」
ノルディスク「アスガルド12.6」は、デンマーク発のアウトドアメーカーで、サイズも7.1㎡、12.6㎡、19.6㎡と選べ、2014年モデルからサイドをロールアップできるようになっています。
e-TRADE SERVICE
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- 人数:6人用
- 重量:16 kg
- 使用時サイズ:400 x 375 x 250 cm
- 収納時サイズ:37 × 114 cm
- 素材:コットン35% ポリエステル65% Zip In Floorターポリン100%防水
色合いもオフホワイトでコーディネートがしやすく、国内ではよく見かけるベルテントですが、アスガルドの12.6と19.6に関しては、別売りでフロアも購入する必要があり、出るテント中でも値段が高めになっています。
また、煙突穴がない為、薪ストーブを使用する際は天井に独自に煙突穴をあける必要がありますが完全自己責任になりますね。
そして、もうひとつ気を付けないといけない事は、あまりにも高額のため国内正規代理店の商品ではなく、海外直輸入の並行輸入品の販売も多く、価格が安くはなるメリットはありますが、購入後の修理などは国内では出来ないので注意が必要です。
ローベンス「クロンダイク」
ローベンス「クロンダイク」は、北欧デンマーク発のベルテントはツートンカラーで男前デザインな印象になっており、9人用のグランデサイズもあり、ポリコットンテントで入り口もA型フレームのおかげで、屈まなくてテントの出入りができます。
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- 人数:6人
- 重量:16.1 kg
- 使用時サイズ:400 x 400 x 270 cm
- 収納時サイズ:80 × 27 cm
- 素材:ハイドロテックスポリコットン(35%コットン/65%ポリエステル)
- グラウンドシート:ジッパー脱着式、210T オックスフォードポリエステル 100%,耐水圧10,000mm
天井部には最初から煙突穴が開けられていますので、いずれは薪ストーブを検討されている方にはオススメですが、冬の快適性を重視されているのでメッシュ部が少なく感じます。
また、フロアは標準で付いておりジッパータイプなので便利に使え、室内に玄関部分を作る事ができますよ。
小川キャンパル「グロッケ12T/C」
小川キャンパル「グロッケ12T/C」は、ツートーンカラーのベルテントで、少し小さいサイズの4人用グロッケ8も発売されており、底面が五角形なのでペグを打つ箇所も少なく、設営時間を短縮できます。
アイネット PayPayモール店
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- 人数:5~6人
- 重量:14.7 kg
- 使用時サイズ:405 x 265 x 270 cm
- 収納時サイズ:35 × 33 × 80 cm
- 素材:素材:フライ=T/C(耐水圧350mm)、ポリエステル210d(耐水圧1800mm)、グランドシート=ポリエステル210d(耐水圧1800mm以上)
グロッケT12はローベンスのクロンダイクと同じく、A型フレームを採用して、開口部の高さを確保し、国産メーカーという事により日本の高温多湿な環境に対応できるよう、通気性が高くメッシュ部が多くなっています。
ただし、グランドシートの耐水圧が1800mmで、クロンダイクの10,000mmと比較すると若干見劣りしてしまいます。
キャンバスキャンプ「シブレー400」
キャンバスキャンプ「シブレー400」は、ベルギー発のキャンプブランドでキャンバス生地100%使用しており重量がアップしますが風合いはピカイチで、サイズやグレードによるラインナップが豊富なのも特徴です。
e-TRADE SERVICE
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- 人数:6人
- 重量:29 kg
- 使用時サイズ:400 x 400 x 250 cm
- 収納時サイズ:40 × 97 cm
- 素材:<フライシート>コットン100% 360g/m2 防水・防カビ加 <グラウンドシート>650g/m2 PVC耐水圧3500mm
サイドウォールが全面メッシュになるので夏の通風性は最高ではありますが、コットン100%の為、雨などの際には完全に乾かさないとカビが生える危険性はポリコットン生地よりも高いです。
その分、風とおしが良く夏は涼しく、結露することなく室内は常に快適な環境を保て、火に強いため、薪ストーブなどを安全に使用できますし、冬は暖かく過ごすことができます。
D&R「ベルテントハウス 4m」
D&R「ベルテントハウス 4m」は、イギリスのアウトドアブランドで、国内外のグランピングに人気で設営しやく、サイド部分と入り口にメッシュがついているので通気性も優れサイズバリエーションも豊富です。
よろず流通館
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- 人数:6人
- 重量:30kg
- 使用時サイズ:4m×4m
- 収納時サイズ:100×29×28cm
- 素材:カバー材質100%綿生地3000 mm防水性、テントフロア:40 GMS PVC、5000 mm防水PUコーティング
4m以上のサイド部分には薪ストーブ用の煙突穴もあり冬も快適に過ごせ、高品質の100%綿生地3000 mm防水性と防カビ性を施してあり、コットン生地は冬が暖かく、夏でも涼しいのが特徴です。
ただ、コットン100%のデメリットとしては完全に乾かしてから片付けないとカビで生地がダメになってしまうので注意しましょう。
ニュートラルアウトドア「GEテント4.0」
ニュートラルアウトドア「GEテント4.0」は、本体生地にポリエステルを採用しており、乾きやすくメンテナンスが簡単で価格も安く、10万円以上するベルテントも多い中ではリーズナブルでサイズの種類も豊富です。
OutdoorStyle サンデーマウンテン
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- 人数:5~8人
- 重量:10 kg
- 使用時サイズ:400 x 400 x 250 cm
- 収納時サイズ:24 × 91 cm
- 素材:ポリエステル68Dリップストップ PUコーティング耐水圧3000mm、UVカット加工
ゲル型のワンポールテントで側壁の立ち上がりがあるので快適な居心地で、生地は厚く、雨天時も安心なグランドシートは取り外し可能になっており、全開口部はメッシュパネル、夏でも快適に過ごせる日本仕様のゲル型テントになっています。
ただ、素材がポリエステルの為冬場の結露が発生しやすく、薪ストーブの使用は注意が必要なので冬キャンプよりは夏に最適なテントです。
DOD「タケノコテント2」
DOD「タケノコテント2」は、独自のアイディアと個性的なネーミングで人気で、他のベルテントと比べてサイドウォールが高いのが特徴的で、天井部がポリコットン、サイドウォールがポリエステルにする事でコストが抑えられています。
ゆかぽん3号店
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サイドウォールが高い分メッシュ構造も使い易い反面、各辺にはサイドポールが必要になるデメリットが生じます。
そして、サイドウォールがポリエステルなので冬場の換気を適正に施さないと壁面だけが結露する可能性がありますよ。
- 人数:8人
- 重量:22.8kg
- 使用サイズ:W450×D450×H280cm
- 収納サイズ:直径35×長さ82cm
- 素材:ポリコットン(ポリエステル65%、綿35%) 、最低耐水圧:テント屋根部分:350mm、テント壁部分:2000mm、フロア:5000mm
お洒落なベルテントで冬キャンプを楽しもう!
7種類のベルテントをご紹介しましたが、高温多湿で冬も使えてという4シーズン万能で使えるというテントも多く、素材の特徴もあるので年中キャンプをするなら季節や天候に合わせて数種類テントを利用するのがおススメです。
また、我が家が使っているのはローベンスのクロンダイクは煙突穴もあり、冬キャンプには最適ですよ。
⇩ローベンスのクロンダイクのレビュー記事です⇩
冬キャンプを限定するのであれば、コットン生地もしくはポリコットン生地で、薪ストーブ対応の方が暖かく快適に過ごせますので、今年の冬は薪ストーブを使っての快適にアウトドアライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。