暑い季節のキャンプでは、食材や飲み物を冷やして持参するためにはクーラーボックスが必要不可欠といえます。
しかし、保冷性能が高いクーラーボックスは高価で中々手が出ないという方は、手持ちのクーラーボックスをDIYで改造して保冷力を上げてみるのもオススメです。
キャンプやアウトドアにクーラーボックスは必須!
クーラーボックスは暑い時期の飲み物を冷やすだけではなく、食材を保冷する意味でも年中利用するので、キャンプ用品としてはマストアイテムといっても過言ではありません。
そのため、本来は利用頻度や保冷時間や日数を考えて、クーラーボックスを購入するのが重要ですが、保冷性能が高いクーラーボックスは5~6万円ほどもするので流石に高いと言わざるを得ません。
我が家の小型クーラーボックス
我が家には、性能などを考えず嫁さんが買ってきた、蛍光グリーン色の小型クーラーボックスがあります。
色合い的に、キャンプやアウトドアのステージには中々馴染まない色なんですが、遠出やソロキャンプなどには重宝するサイズです。
ただし、断熱材も発泡スチロールで保冷能力が低く、半日程度で氷も解けてしまうのが問題でした。
クーラーボックスの断熱材
クーラーボックスの保冷性能を左右するのは中に使用されている断熱材なんですが、どういった種類の断熱材があるのでしょうか。
発泡スチロール
ホームセンターなどで入手できる格安のクーラーボックスなら、発泡スチロールを使用している事がほとんどです。
クーラーボックスによりますが、板状の発砲スチロールが入っている物から、ボックス形状に合わせて形成されたタイプもありますが保冷能力は低めです。
また、発泡スチロールでも密度などで性能差はありますが、クーラーボックスに使用されているのは最低レベルと思っても良いかもしれません。
発砲ウレタン
住宅の断熱材としても利用されるのは発泡ウレタンで、電化製品などの梱包材としても使われています。
様々な種類の断熱材がありますが、その中でも発泡ウレタンは断熱性能が優れており、形成されたクーラーボックス内に充填しやすい事から保冷性能が高いクーラーボックスに使用されています。
ただし、注入方法によっては圧力のカケ具合やウレタン密度が変わるので、頑強な構造クーラーボックスではないと利用できず、そのため頑丈で重たいのが特徴です。
真空断熱パネル
クーラーボックスでも釣り用のように鮮度を保ちやすいのは真空断熱パネルを採用したクーラーボックスです。
真空断熱材といえば、スペースシャトルや身近な物でいえば冷蔵庫用の断熱材に使用されているので、保冷性能を考えれば一番最適な断熱材です。
しかし、クーラーボックスで使用するにはいささか技術が必要になるので、一部のメーカーしか取り扱っていません。
クーラーボックスを分解してみよう!
断熱性能が高い断熱材を使用すれば保冷能力が上がる事が分かったうえで、実際にクーラーボックスを分解していきます。
クーラーボックスの形状にもよりますが、分解は簡単に出来ますので分離できるところを分けていきましょう。
大きく分けると、外装部分(緑)と内側部分(ベージュ)と断熱材(発泡スチロール)の3種類に分解できました。
クーラーボックスをDIYカスタマイズしよう!
今回のカスタマイズで実施したい事は…
- 色合いを変えてお洒落にしたい
- 利便性の向上
- 断熱性能の向上
以上の3点をカスタマイズ予定です。
その為に使用するのは4点です。
- アルミ保冷シート
- ネジセット
- アイアンバー
- 塗料スプレー
このうち、スプレー以外はほぼ100円で揃えますのでコスパも良いですよ。
外装部分の汚れをとろう!
今回は外装部分の色合いを変えたいと思うので、まずは外装部分に汚れを中性洗剤で洗い汚れと油分を落とします。
インテリアバーを付ける穴をあけよう!
クーラーボックスの利便性向上の為に、側面にインテリアバーを取り付ける穴をドリルで開けます。
取り付けたい場所を固定して、ビス穴部分にしるしを事前につけておけば穴が開けやすいですよ。
印部分を電動ドリルで穴を開けていきます。
事前に穴を開ければ、次は塗装ですね。
クーラーボックスに塗装しよう!
ここで使用するのは塗料スプレーだけではなく、車の塗装でも使う油分落としのシリコンオフとバンパープライマーです。
塗装前には油分を完全に落とさないと塗料塗膜を弾く可能性がありますので、まずはシリコンオフで完全に油分を落とし、その上に樹脂製の外装部分に色が乗りやすいように車のバンパー塗装に使うバンパープライマーをかけておきます。
そのうえで、2~3回に分けてスプレー塗装をします。
ただ、思っていた色合いとちょっと違うなと思いましたが、今更どうしようもないですね。
また、内側は塗らなくてもOKですが、塗料が残っても仕方ないので使いきるために内側にも塗りました。
インテリアバーを取り付けよう!
クーラーボックスの保冷機能とは別に、物を掛けたりできるようにインテリアバーをビスを使って固定していきます。
内側にナットで固定するのですが、ここではビスの長さに注意しましょう。
長すぎると、断熱材が入らなくなってしまいます。
断熱性能の向上させよう!
100均で買ってきたアルミ断熱シートを、内側に直接張りその上に元の発泡スチロールの断熱材をスッポリ被せます。
このアルミ断熱シートを巻くときに注意しないといけないのは気密です。
テープなどを使って、隙間を無くさないと断熱性能を格段に上げる事は難しいので、丁寧にシートを張っていきましょう。
また、蓋部分にもアルミ断熱シートを張ります。
クーラーボックスのカスタマイズ完成!
ノースフェイスのステッカーを張ればまだ何とか見れますが、色合い的に微妙でブラックかグレーにするべきだったとちょっと後悔しています。
また、インテリアバーを設置したおかげで、シェラカップなどをぶら下げたり、フキンや、トングなども掛けれるのは良いかもしれないですね。
誰でもできる簡単クーラーボックスDIY改造しよう!
今回は元々持っていたクーラーボックスをカスタマイズするにあたって注意したのは下記の点です。
- 色合いを変えてお洒落にしたい
- 利便性の向上
- 断熱性能の向上
断熱性と利便性については若干ではありますが向上したように感じます。
しかし、色合いに関しては思っていた感じの色では無く、かなり微妙な仕上がりになってしましましたがステッカーを張れただけマシですかね。
そして、遊びがてらにクーラーボックスをカスタマイズしてみましたが、誰でも簡単ににできて気軽に挑戦できるレベルなので、 保冷力を少しでも上げたいなと思われるのであれば改造にチャレンジしてみてはいかがですか。