キャンプに行きたいのに天候が悪くてモヤモヤする事は多いですよね。
自分は年中キャンプに行っていますが、梅雨時期だけはどうにもならず、こういうときには手持ちのナイフを砥いで切れ味良くしたりしています。
1年に1回!?
地元の北陸富山は雪で冬場にキャンプをする事が難しいですが、太平洋側にいけばキャンプをするには問題ありません。
しかし、梅雨時期は全国的に天気が悪くキャンプを諦めている方が多いのではないでしょうか?
ただ…
裏を返せば1年でも唯一自宅でゆっくり出来るのが梅雨時ですから、こういった機会を使って愛用のキャンプギアの手入れをするのが良いかもしれません。
オピネルナイフやモーラナイフを砥いで切れ味アップ!
キャンプギアの中でも、メンテナンスをシッカリしないといけないのが刃物です!
刃物に関しては、使えば使うほど切れ味が悪くなり場合によっては刃が欠けたりするので、定期的に研ぐなりの手入れが必要です。
そして、自分の場合は薪割りや、フェザースティックを作ったりと重宝しているのがモーラナイフです。
モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティ ステンレス
UPI OUTDOOR ヤフー店
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アクティブな使い方をする為、あえてメンテナンスが少なくて済むステンレス製の刃を選びましたが、それでも定期的に研いだりしています。
⇩モーラナイフの記事です⇩
そして、料理用として愛用しているのはオピネルのナイフで刃渡りが一番長い#12です。
オピネルナイフ カーボンスチール#12
Nature Natural
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切れ味が重要な料理用ナイフで、研ぎやすいようにカーボンスチールの刃を選びましたが、錆びやすいので黒錆加工もして利用していますよ。
⇩黒錆加工の記事です⇩
ナイフの状況と問題
以上のように、自分はこのモーラナイフとオピネルナイフを適材適所で使用している訳なんですが、1年も使っていないのに色々と問題が生じてきます。
見れば分かりますが、オピネルナイフは使用前に面倒臭いため分解せずに 黒錆加工をしたため、刃と柄の結合部が錆びてきています。
刃を出してそのまま浸け置きしただけだったので、柄の結合部は黒錆加工ができず、今回は初めて分解して研ぎ直し再度黒錆加工を施したいと思います。
※ちなみに分解はピンが中々抜けず少し曲がってしまいました…
そして、モーラナイフは枝や薪割りなどヘビーに使用しているため、ステンレスの刃でありながら、刃こぼれしていますので、今回はステンレスで研ぎにくいですが、研ぎ直しをして刃こぼれを修復してみます。
ナイフ砥ぎために必要なもの
元々、我が家で使用していたのは#400、#1000の中仕上げの砥石セットで、これだけでもかなり切れ味は戻せます。
そして、今回は追加で砥石の面直しと、仕上げ砥石用に#3000、#8000の砥石セットを購入しました。
貝印 コンビ砥石セット (#400・#1000)
GOKEI_CO 面直し用砥石
アドヴァンストア
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仕上げ砥石 (#3000・#8000)
ナイフを砥ぐ方法!
砥石を水に5~10分浸け置く
まずは砥石を水に浸け約10分ほど水を吸わせます。
本来、乾燥している砥石には目に見えない気泡がたくさんあり、そこに水を吸わせる必要があります。
砥石の面直し
最初にするのは、元々使用していたコンビ砥石の面直しです。
今まで面直しをしていなかったため、砥石面の中心部がどうしても擦り減り易く砥石面がフラットではなくなっています。
その為、砥石より荒い#180の面直しで、砥石自体を研いで砥石面をフラットにする必要があります。
モーラナイフを砥ぐ
今回モーラナイフは刃が欠けて、刃こぼれしているので#400の荒砥石で研いだ後に、#1000で中仕上げで研いでいきます。
その後は#3000で仕上げ、更に#8000で超仕上げを両面を研いでいきます。
本来であれば、鏡面仕上げまで時間を掛けてしたいのですが屋外で使うモーラナイフなので、刃こぼれを直し、切れ味アップ出来たら終了です。
オピネルナイフを砥ぐ
モーラナイフ同様、荒仕上、中仕上げ、仕上げ、超仕上げの順で研いでいきますが…
基本的に、柄を外した刃の部分だけで研いでいきます。
この際気を付けるのは、黒錆加工を一度落としてしまうくらい研いだ方が良いです。
超仕上げ終了後には、再度黒錆加工をするのでムラにならないように黒錆は全て落し切るようにした方が良いですね。
砥いだ後は…?
こんな感じで、ナイフは研ぎ終わりましたがフキンが真っ黒に…
下に敷いていたフキンが砥ぎ汁で汚れ過ぎて、嫁さんが仕事から帰ってきたら叱られるので、ついでに自宅の包丁全ても砥いでおきましたよ。
ペティナイフ、牛刀、菜切、出刃、柳葉、三徳など計6本も追加で砥いでおいたので、叱られる事はないでしょう。
ちなみに、自分は釣りも趣味で魚を捌いたり、料理もするので我が家は意外と刃物が多いかもしれませんね。
オピネルナイフの再黒錆加工
紅茶と酢を8:2の分量で黒錆加工処理液を作り、ペットボトルにオピネルナイフの刃を3時間ほど浸け置きします。
3時間経つと、化学変化で黒錆がついて刀身が真っ黒になってカッコいいですね!
ナイフ砥ぎ処理完了
硬いステンレス刃のモーラナイフも刃こぼれが無くなり、無事修復ができました!
オピネルナイフも黒錆加工後ドライヤーで乾かし、金具で柄を組み直した際にヤスリで部品や柄を削る事でキツくて使いづらい折り畳み状態から、使い易いように修正も出来たので良かったです。
キャンプに行けないときには刃物を手入れしよう!
せっかくの休みに、天候不順でキャンプにいけず残念ではありますが…
こういう時だからこそ、改めていつも使っているキャンプギアに真心こめてメンテンナンスをしてあげ、長く愛用出来るようにしていくのもキャンパーの務めのように思います。
そして、説明した刃物以外での定期的にメンテナンスが必要なキャンプギアも多いので、1年に1回は手入れをしてあげて長く使っていきたいものですね。