小梨平キャンプ場は、北アルプス穂高岳を眺めるのに最適な上高地にある山岳リゾートキャンプ場です。
小梨平キャンプ場を利用する事で、トレッキング、登山、川遊び、カフェ巡りなどと様々な楽しみ方が出来ますよ。
- 小梨平キャンプ場
- 総合評価【93点】
小梨平キャンプ場
小梨平キャンプ場【基本情報】
小梨平キャンプ場は上高地バスターミナルからもほど近く、静かな小梨平の自然林の中、上高地の大自然を満喫しながら友人や家族と楽しいひとときを過ごせます。
また、食料品がそろう売店、食堂、大浴場、おみやげ処の他、キャンプ道具のレンタルもあるので、キャンプ初心者の方も手軽にアウトドアを楽しめますよ。
そして、そばにある上高地河童橋からの穂高岳を眺める事も出来るほか、上高地周辺だけでも観光名所が豊富なので、大自然の中、散策するにも最適です。
小梨平キャンプ場【サイト状況】
サイトは夏でも涼しい林間サイトがメインで、K、Lサイトからは梓川を挟んだ穂高連峰の雄姿を堪能できます。
【Aサイト】
Aサイトは明神池方面よりのサイトで小規模ながら開けており、管理棟や売店、倉庫などの裏面で、喫煙コーナーには一番近いので愛煙者ならコチラの区画がおススメです。
【Bサイト】
Bサイトは、常設テントコーナー前になり、炊事場、トイレのアクセスが便利な区画で開けているので大型テントを利用するには良いかもしれません。
【Cサイト】
Cサイトも、炊事場、トイレに近いですが、高木が多い林間サイトになっており、テントスペースも広く取りにくいので、ソロで利用されるのがおススメです。
【Dサイト】
Dサイトは、中央が開けており大き目のテント設営可能で適度に高木もあるので、どんなテントでも張る事が出来ますよ。
【Eサイト】
Eサイトは、平坦な部分が多くキャンプ初心者には使い易いサイトになります。
【Fサイト】
Fサイトはキャンプ場入口に面し、管理棟からは遠いですがバスターミナルから近く重い大型テントを運ぶ事を考えればおススメです。
【Gサイト】
Gサイトもキャンプ場入口に近く、管理棟が遠いので利用者は少ないですが、近くにかまどがあるので、静かに直火調理を楽しみたい方にはおススメです。
【Hサイト】
Hサイトは、キャンプ場中央に位置し、炊事場とトイレの間にあり便利に使う事が出来る反面、明神池方面のメイン通路そばにあるので、人の気配が常にあります。
【Iサイト】
Iサイトは中川沿いにあるサイトで、メイン通路に面さず人通りが少ない林間サイトになっており、風が強い時などにはおススメで、静かにキャンプをする方にも最適です。
【Jサイト】
Jサイトは常設テント利用者のバーべーキュー専用サイトになっているので、テントを張る事が禁止されています。
【Kサイト】
Kサイトは、梓川沿いで穂高連峰が一望できるビューサイトになっており、管理棟からも近く一番人気が高いサイトですが、その分利用者も多くので静かにキャンプを楽しみたい方には不向きです。
【Lサイト】
Lサイトも梓川沿いのビュースポットで人気ですが、炊事場、トイレも遠いので、子供連れの場合は注意しましょう。
小梨平キャンプ場【利用料金】
常設テント・持参テント利用の方のチェックイン時間は午前6時から午後6時までになっており、始発バスから2本目までにのれば早朝から利用出来てお得です。
また、繁忙期はチェックイン時にお風呂の入浴時間を決める事ができ、利用制限もあるので早目にチェックインし、入浴時間の予約をしておくのがオススメです。
持参テント利用料
大人 1,200円/1泊、小人 800円/1泊
タープ・リビングテント 別途料金(繁忙期)
※繁忙期は入場制限のため予約制になっています。
常設テント利用料
4~5人用 ¥7,000(1基)
5月中旬~6月中旬 3~5基
7月・8月 10基
9月初旬~中旬 3基
※完全予約制です。
ケビン利用料
大きさや設備に利用人数よって異なります。
大人一人20,200円~4600円
小学生料金、幼児料金も別途あり
※完全予約制です。
注意事項
- 持参テントの場合、事前予約は必要ありません。当日、受付事務所で受付を行ってください。受付は午前6時から午後6時です。
- 常設テントの場合はご予約が必要となります。事前にお電話、またはメールフォームからご予約ください。
- 森のリゾート小梨は、焚火台を含む焚火禁止です(ただし、炊飯棟は可)。
- 上高地内ドローン禁止。
- また、マキ(1束700円)や炭(3キロ700円)の販売や用品のレンタルを管理等にて受け付けておりますので、ご利用ください。
- テントはペグ固定を推進していますのでご協力をお願いいたします。
小梨平キャンプ場【設備】
管理棟(受付、レンタル、お風呂)
キャンプ場の一番奥に管理棟があり、キャンプ場のチェックインをした際に、繁忙期などは入浴受付も出来るシステムになっています。
自販機とトイレの横に小梨の湯があり、キャンプ場利用者以外でも入浴出来ますが、時期によっては利用時間が決まっているので、事前に確認しておきましょう。
また、レンタルもあるので荷物を減らしたい方や初心者にはおススメです。
管理棟周辺だけはフリーWifiが利用できるようになっていますよ。
また、山奥のキャンプ場ではありますが、キャンプ場利用者は分別の上ゴミを処分する事も出来ますよ
売店(食堂)
管理棟の目の前には売店兼小梨平食堂があります。
食堂は料理の種類も豊富で、食料を持たずキャンプをする事も十分可能ですね。
また、売店の品揃えも豊富で山岳キャンプ場のベースキャンプ地といえ、一般的なキャンプ場の売店を凌駕していますね。
アルコールの種類も豊富で、ビールやチューハイ、地酒なども売っており、キンキンに冷えたアルコールを購入できます。
ワインも種類も豊富でお土産にも良いかもしれないですね。
また、お菓子やアイスも売っているので、お子様連れにも助かる売店です。
喫煙コーナー
小梨平キャンプ場では原則禁煙ですが、管理棟裏の倉庫前には喫煙コーナーも設けられています。
Gサイト横(炉)
小梨平キャンプ場では焚き火台を使っての焚き火やBBQは禁止されていますが、Gサイト横の個別の炉では、薪や炭を使って直火調理が楽しめます。
Hサイト周辺(炊飯棟&食品コンテナ&トイレ)
Hサイト横の炊飯棟ですが、さすが山岳キャンプ場という事もあって利用者のマナーもよく綺麗になっています。
食材に関しては熊対策で、水以外はレトルトパウチや袋に入っているお菓子などもすべて食品コンテナに入れる事になっています。
開け閉めは女性や子供だと厳しいですが、未開封の食糧でも熊の嗅覚が鋭敏で寄ってきてキャンプ場で襲われる被害も以前にあったので必ず利用しましょう!
Hサイトそばのトイレも清掃状況も良く綺麗に維持されています。
また、トイレットペーパーなどはトイレ内に常備されていないので、入り口で必要分だけ手に取って利用するスタイルです。
また、集中合併浄化槽を利用しており、水洗トイレになっているので気持ちよく利用できます。
また、和式便器になっているので、洋式を利用したい場合は多目的トイレや管理棟トイレを利用しましょう。
また、多目的トイレも設置されているので、お子さん連れのファミリーキャンパーにも優しいです。
Jサイト横(炊飯棟)
Jサイト横の炊飯棟は大きく炊事場以外に炉が併設されているので、バーバーキューを楽しむグループが椅子を置いてたむろしている事がありますので、使用時は一家族一つの炉を使うようにすべきです。
また、Jサイトそばにはゴミ箱も設置されキャンプ場利用者だけが使えるようになっています。
Bサイト周辺(炊飯棟&食品コンテナ&トイレ)
Bサイトそばには、炊飯棟、食品コンテナ、トイレがあります。
炊飯棟は、Jサイト横と一緒の作りで炉が併設されているので、直火料理も楽しめますよ。
また、食品コンテナも必ず利用しましょう。
トイレに関しては、他と一緒で先にトイレットペーパーをちぎって持っていくスタイルです。
コチラも、和式トイレになっています。
多目的トイレも設置されていますよ。
管理棟トイレ
管理棟トイレの清掃状況もよく水洗トイレになっています。
ここのトイレは唯一洋式になっており、トイレットペーパーも常備されています。
リヤカー利用
上高地バスターミナルから、小梨平キャンプ場までは徒歩10分程かかるため、有料でリヤカーの貸出も行っているので、大型テントは重量がある物を利用する際には利用するのが無難です。
小梨平キャンプ場【アクセス】
立地については、基本徒歩で利用するキャンプ場になっていますが、上高地バスターミナルから徒歩5分のため、他の山岳キャンプ場に比べればアクセスは容易です。
縦走で徒歩キャンプ場で利用する事もできますが、平湯方面、松本方面から上高地行きのバスに乗りさえすれば、上高地バスターミナルからは多少距離はありますが平坦な道のりです。
また、マイカーでバス利用する場合は、岐阜側のあかんだなバスターミナル、長野側なら沢渡ナショナルパークゲートで駐車して利用でき、どちらの駐車場もアクセスは良好です。
また、標高は1,510mで平地と比べて気温がマイナス9.0℃くらいになるので、避暑キャンプにも最適なキャンプ場です。
小梨平キャンプ場【ロケーション】
小梨平キャンプ場は、上高地の中心にありキャンプ場から梓川を挟んで穂高岳が一望できるキャンプ場です。
清流である梓川では水遊びも出来るので、子供連れでも楽しめるキャンプ場になっています。
また、標高も1,500m以上あって涼しく、夏の日差しを高木の木々が遮ってくれるので夏場でも快適に過ごせますよ。
外灯も少なく、夜は満天の星空も堪能できるロケーションです。
また、キャンプ場周辺は観光地にも恵まれ、河童橋からは残雪の残る穂高連峰の綺麗な山並みは絶景です。
また、逆をみれば大正時代に噴火した焼岳もみえ、登山道も整備されていますよ。
小梨平キャンプ場から少し足を伸ばせば、小一時間で穂高神社内の明神池まで行く事が出来ます。
明神池では、桟橋の社を挟んでの雄大な明神岳は幻想的ですよ。
トレッキングコースも充実しており、小梨平キャンプ場周辺だけで一日以上のんびりと楽しむ事が可能です。
小梨平キャンプ場【入浴施設】
小梨の湯
キャンプ場に併設されている小梨の湯は、キャンパーだけではなく一般登山者も利用できる入浴施設です。
上高地温泉ホテル
キャンプ場から徒歩25分の上高地温泉ホテルは文政年間(1830年代)に発見され、木々のほかに遮るもののない空を見上げ、上質な湯に浸かりながらの大自然との一体感は最高です。
小梨平キャンプ場【買い出し】
小梨平食堂
キャンプ場内の小梨平食堂は売店が併設されており、簡単な食べ物やアルコール類などの飲み物も入手でき、アウトドアに必要な燃料も取り揃えています。
上高地のおみやげや
キャンプ場から徒歩5分の土産物屋でも、土産用の地元食材を購入できますよ。
小梨平キャンプ場【周辺観光地】
河童橋
徒歩5分の河童橋は上高地のシンボルで、標高1,500mの上高地の風景と調和するその木製の吊り橋は雄大な穂高連峰とともに訪れた人々の記憶に深く刻まれます。
明神一之池
キャンプ場から徒歩50分の明神一之池は、湖面に顔を覗かせる岩々を背景にそびえる明神岳が落とす夕刻の影は、まさに神域にふさわしい自然がつくった造形美です。
大正池
キャンプ場からトレッキングやバスで行く事が出来る大正池は、焼岳が大正4年に噴火し出現した池で、特に雨上がりの朝などは靄(もや)が立ちのぼり、水面に浮き上がる立ち枯れの木々と相まって、白くかすんだ青の世界が何とも幻想的です。
小梨平キャンプ場【おススメ度】
現在では年間120万人もの人々が訪れる山岳景勝地・上高地はアウトドアレジャーが好きな方は一度は行ってみたいと思う場所です。
また、近隣には大自然の観光名所が多く、夏でも涼しいので快適にアウトドアを楽しめますが、バス&徒歩でしか行けず、普段オートキャンプしかしていない方には難易度が少々高めです。
ただ、上高地中心の小梨平キャンプ場は、徒歩でしか行けない山奥のキャンプ場とは思えないほどの、至れり尽くせりの施設が充実していますので、初心者から上級者まで楽しめる最高のロケーションのキャンプ場です。
総合評価【93点】
管理状況・・・・・★★★★★★★★★★【10点】
サイト状況・・・・★★★★★★★★★☆【9点】
利用料金・・・・・★★★★★★★★★☆【9点】
設備・・・・・・・★★★★★★★★★☆【9点】
アクセス・・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆【4点】
ロケーション・・・★★★★★★★★★★【10点】
入浴施設・・・・・★★★★★★★★★★【10点】
買い出し・・・・・★★★★★★★★★★【10点】
周辺観光地・・・・★★★★★★★★★★【10点】
おススメ度・・・・★★★★★★★★★★【10点】
以上で、小梨平キャンプ場の評価を終了しますが、あくまでも個人的な主観で評価しておりますので、記事の訂正などについてのご意見はご容赦いただけますようお願い申し上げます。
※記事の内容については投稿時の状況ですので、実際利用される際には再度、各自で確認されますようお願い致します。