秋は気温も落ち着きキャンプをするには快適な季節ですが、その際に気を付けたいのが熊への対策ですよね。
秋は熊が冬眠前に食料を大量摂取する必要があり、ブナやコナラやミズナラといったドングリが不作の年は活発に人里に下りてくるので注意が必要です。
キャンプで熊に遭遇!
クマの被害は一年を通してありますが、快適で過ごしやすい秋のキャンプやアウトドアは特に注意が必要で、この時期には熊に遭遇する確率が増え山間部のキャンプ場に向かう途中には至る所に熊に注意の看板をみかけます。
最近ではクマの出没件数が昨年の2倍になっている地域もあり、前年駆除された親クマのコグマがみなし子になり、人間への危険を学習していない若いクマの出没が増えています。
どんなクマが危険なの?熊の種類とは!
日本に生息する熊の種類としては、本州と四国に生息するニホンツキノワグマと、北海道に生息するエゾヒグマの2種類でどちらも危険です。
ニホンツキノワグマの生態
ニホンツキノワグマは本州及び四国の森林に生息し、夜行性で昼間は樹洞や岩の割れ目、洞窟などで休む事が多いが、果実が豊富な秋などには昼間でも活動するので注意をする必要があります。
また、夏季には涼しい標高2,000メートル以上の場所で生活をしていますが、冬季になると標高の低い場所へ移動し冬眠する事が多いので遭遇率が高まるのはこの時期といえます。
近年では環境により動物を捕獲して食料とする肉食の傾向も存在すると考えられおり、偶発的に人間を殺傷してしまう例もしばしば報告されています。
エゾヒグマの生態
エゾヒグマは北海道に生息するクマで、日本に生息する陸上動物としては最大の動物です。
北海道の森林および原野に生息し、雪のない夏季から秋季にかけては中山帯と高山帯にも活動領域を広げ、活動時間帯は昼夜を問わず一定せず、休息場所は特に決まっていないので遭遇する場所が判断しにくい傾向にあります。
エゾヒグマと遭遇し負傷もしくは死亡する事例もたびたび発生しており、複数の被害を出した事例も多く集団の人間を捕食対象として認識し、計画的に執念深く追尾し、捕らえ、捕食し、さらに遺体を持ち帰り食用として保存までする事もあります。
秋は熊への安全配慮されたキャンプ場を利用しよう!
過去に自分が訪れたキャンプ場では、熊の目撃が多くチェックイン時に熊除けスプレーと空砲(火薬銃)を渡された事があり、実際に近くで熊が出て発砲音が聞こえた事もありました。
⇩そのときのキャンプの記事です⇩
熊に遭遇しないように考えるなら、生息域は基本的には山林や原野の事が多いので、山から遠い市街地に近い沿岸部の臨海キャンプ場が比較的安全といえます。
ただし、海のそばでもクマの目撃情報があるので完全とはいえませんが、絶滅している九州であれば熊被害はなく、熊の目撃が増える晩夏から晩秋にキャンプをしなければよいのですが、秋は快適ですしキャンプはしたいですよね。
キャンプに持ってて安心な熊対策グッズ7選!
秋にキャンプをする場合には、キャンパーが熊のテリトリーに立ち入る事を前提に考えて備えをする事が重要です。
そのために、秋にキャンプをする場合は熊対策をシッカリして秋キャンプを楽しみましょう。
熊よけ鈴
熊除けの鈴は一番ポピュラーなアイテムで、登山をされる方を中心に所持されている方は多く「しゃんしゃん」という鈴の音がクマを警戒させる効果があるとされています。
しかし、近年では鈴の音に慣れたクマには逆効果で、美味しいご飯を持った人間が訪ねてきた事をクマに知らせるようなものと言う人もいます。
ただ、これは過去に人間の残飯に有りついたなどの経験がある熊の場合で、子クマや人の怖ろしさを熟知するクマに対しては、熊よけ鈴が依然効果的です。
チャムス「ベアベル」
デコリンメガネ
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また、最近では100均でも熊除け鈴は売っていますが、チャムス「ベアベル」はカラーバリエーション豊富で可愛らしくリーズナブルで、キャンプの際はお守り代わりに携帯してみてみるのもオススメです。
熊撃退スプレー
熊除けグッズで最も効果があるのは熊撃退スプレーで、高額ですが登山中のクマ対策を確実にしたい人にとっては必要なグッズです。
スプレー成分に唐辛子エキスが含まれたスプレーで安全クリップを外し、ガス発射口を攻撃してくる熊の顔に向け(目を中心)発射レバーを押し下げ発射します。
グリーンクロス「熊よけスプレー」
A1 ショップ 休業日土日・祝日
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強力な熊撃退成分を配合した熊よけスプレーで、高圧ガスで最小噴射距離9m、噴射持続時間7.2秒を実現し、刺激成分である唐辛子エキスを230mLを噴射できます。
クマよけ線香
キャンパーならご存じの方が多い、林業向け防虫線香である富士錦「パワー森林香 獣除け線香」は、害獣対策に通常の線香原料に唐辛子粉末を練り込んでおり、臭覚に敏感な獣に効果的で通常の線香と比べて厚み1.5倍で効力アップしています。
煙の量がちがうため広いエリアでの獣害対策や、またはベランダや庭先などの獣避けなど、幅広くご使用頂ける燃焼時間は、約5時間半~6時間になっているので、通常の蚊取り線香と使い方は一緒になります。
富士錦「パワー森林香 獣(ケモノ)よけ線香セット」
こだま ショップ
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主成分は、唐辛子粉末、タブ粉、木粉、防腐剤になっており、適用害獣が、シカ・イノシシ・タヌキ・イタチ・ノラ猫になっているので、熊にも多少効果はあるかもしれませんね。
ウルフ尿
ウルフピーはシカ、クマ、イノシシ、野犬などの天敵である狼の尿100%の動物除けリキッドを浸みこませた物で、野生動物はテリトリーにマーキングをして互いの存在を知らせる習慣があり狼を天敵とする動物を寄せつけません。
狼の尿だけを使用し添加物を一切使用しておらず、自然に優しい天然の動物除けですが多少臭いがするので我慢が必要ですが、凶暴なクマにとっても狼は恐ろしい存在なのでクマの本能的な危機意識を利用した熊よけグッズです。
ウルフピー「害獣忌避用品 4袋入り」
ベストワン
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原液そのままではなく、小さな容器に入れて吊るして使うだけでクマは狼の存在を察知し、ここが危険であることを認識させることで熊を寄せ付けないようにするグッズです。
ホイッスル
ホイッスルはばったりと遭遇したクマに聞かせて驚かせて追い払う効果や、周辺の人々にクマ遭遇やクマ被害を知らせる目的でも使えて見た目はスリムで首にかければアクセサリーにもなり熊よけグッズの中では安価に求められます。
クマと出くわしてすぐ、クマに向かってピーっとホイッスルを吹き鳴らし驚いたクマが逃げれば良いですが、キチンとクマから後ずさってその場からすぐに離れる必要があります。
セフティ3「熊よけホイッスル」
S.S net
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高音の熊よけに最適なホイッスルで、首から吊るせるストラップ付なので、山岳部等で熊が出没する地域における熊よけ対策グッズです。
ラジオ
特別な装備ではありませんが、誰もいないキャンプ場などでは日中ラジオを付けて人間がいる事を熊に知らせる必要があります。
もちろんラジオで撃退とはいかないですが、人がいるとして熊がよってこなくなるという事から、人気の少ないキャンプ場などでも効果的にラジオを活用している事が多いですね。
ポータブルラジオ 防災ラジオ
ライフスタイルショップfunfun
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また、様々な機能(ラジオ、LED電灯、充電器)として使えるため、そばに1台を置くと安心でき、更にソーラー充電機能と乾電池が使えるため、防災用としても使い勝手が良いグッズです。
サバイバルナイフ
日常の場面でも、アウトドアの料理のシーンでも、色んなことに使えるサバイバルナイフは対クマの護身用としても最適です。
普段携帯することはできないですが、キャンプでいざという時の熊よけ、クマ対策には持っておくだけで安心が出来ますよ。
モーラナイフ「コンパニオン ヘビーデューティ ステンレス」
UPI OUTDOOR ヤフー店
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ただ攻撃用に使うよりは逃げを優先し、クマが近づくようなら鋭利なナイフを振り回したり、どうしても逃げれない場合には一本持っているだけで安心感が違いますよ。
熊対策は最低限のお守り!
熊除けや熊対策グッズがいくつかありますが、これはあくまでもお守りみたいなもので、一番の対策は熊の活発な季節は、熊の出にくい地域でキャンプをする事です。
- 熊よけ鈴
- 熊撃退スプレー
- クマよけ線香
- ウルフ尿
- ホイッスル
- ラジオ
- サバイバルナイフ
また、その場で活動するキャンプでのクマ除けといえるのは、クマよけ線香・ウルフ尿・ラジオの3点です。
そして、熊よけ鈴は移動時、スプレー・ホイッスル・ナイフに関しては遭遇時グッズになりますので、特徴を考えて用意する事が重要です。
最後に、熊の出没があるエリアでは基本的にキャンプをしない事が一番の対策なので、 まずは遭遇しないようなキャンプを心掛けてはいかがですか。