調理で使う刃物の切れ味が良すぎると怖いと言われる方もいますよね?
キャンプ調理ナイフの定番のOPINEL「オピネル」ナイフも、刃を砥いで切れ味を格段に上げる事も可能なんです。
キャンプ調理定番OPINEL【オピネル】ナイフの切れ味アップ!
一般的に、包丁などの刃物の切れ味が悪くなったら刃物を砥がれる方もいますが、切れ味が良すぎるのは怖いと思う方も多いですね。
ただ、切れ味が悪い刃物を使うから必要以上に力が入り危険なので、刃物の切れ味は皆さんが思うよりも重要です。
特にステンレス以外の刃物だと錆びたり、研がないと切れ味が悪くなるのですが、そんな中、先日注文していましたオピネルナイフの#12が届きました。
⇩オピネルナイフの記事です⇩
OPINEL「オピネル」はフォールディングナイフ
#12は刃渡りが120㎜なので、包丁よりも短くて大丈夫かなと不安でしたが、折り畳みのできるフォールディングナイフという特性からか刃自体よりも柄の部分の方が長くなっていて持ちやすく、十分調理に使えそうです。
こうやってオピネルナイフを片手で持つと、この『格安^^キャンプへGO~!』ブログの自分のアイコンが持ってるナイフみたいですw
ちなみに、箱出し状態(出荷状態)でもある程度の物は切れますが、刃の部分が若干黒く、アップでみると刃に凹凸があったりして研磨不十分です。
OPINEL「オピネル」ナイフを砥ぐ必要性
今回は、出荷状態のままのオピネルナイフを切れ味を良くして、更に錆びないように黒錆加工を施していきます。
まず、最初にこのオピネルナイフの刃の素材ですが、自分が購入したのはカーボンスチール製のナイフです。
OPINEL「オピネル」カーボンスチール#12
登山アウトドアのアシーズブリッジ
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カーボンスチールとは、炭素鋼と呼ばれ鉄と炭素の合金である鋼の一種で、炭素以外の含有元素の量が合金鋼に分類されない量以下である鋼で硬度が高く、切れ味が非常に良く研ぎやすいのが特徴です。
カーボンスチールのデメリット
ただ、すぐに錆びちゃうのが欠点です。
オピネルナイフでもステンレス製は切れ味が良くて錆びにくく、メンテナンスの手間もかからないので初心者の方にもおすすめです。
しかし、刃がステンレスで硬くて砥ぎにくく、メンテナンス好きの自分からはちょっと物足りなさを感じていました。
バトニングで薪割りをしたり、ブッシュクラフトなどとアクティブに使うなら、断然ステンレスの方が良くモーラナイフはステンレス製を使用しています。
⇩モーラナイフのレビュー記事です⇩
コンビ砥石で砥いでみる
今回は荒砥石と中仕上げ砥石で、カーボンスチールのOPINEL「オピネル」ナイフを砥いでいきますよ。
実際、 包丁などは自分が定期的に研いでおり、我が家で使用しているのが、貝印のコンビ砥石を使用しています。
価格も比較的リーズナブルで仕上げは多少荒いですが家庭用しては十分です。
貝印 コンビ砥石セット(#400・#1000)
使用する際は約15分ほど砥石を水に付けますが、そのとき砥石から大量の空気(泡)が抜けてきて、砥石の中に水分を吸収し終わってから研ぎ始める事が出来ます。
ちなみに、ナイフにも水を付け研いでいくわけなんですが、刃先を改めてみると黒っぽい状態で光っていないのが分かりますね。
両面合せて。十数分研いでいくわけなんですが、刃先が黒からシルバーへ変わったのが分かりますよね?
仕上げ砥石 #3000 #8000
WORLD TREASURE
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その後は、3000、8000で仕上げ砥ぎをしていくと完成です。
実はコレで終了では無いのです。
OPINEL「オピネル」ナイフの黒錆加工!
カーボンスチール製のオピネルナイフは、処理しないでおくと錆びてしまい黒錆加工が必要です。
そもそも、黒錆加工をご存じの方は多くないですよね…?
黒錆加工とは?
黒錆加工とは、錆に弱いカーボンスチール(炭素鋼)表面をあらかじめ錆びさせる事によって、それ以上錆が出来るのを防ぐという方法です。
エエッ!!?
Σ(;゚Д゚)!?
錆びさせて大丈夫なの…?
と思いますが、錆びには種類があって一般的に鉄が錆びたときによく見るのは赤錆びで、鉄の表面が酸化することで発生し進行も早く、どこかが錆びるとドンドン錆びが広がっていきます。
そして、赤錆びが発生し酸化が進めばナイフの切れ味が悪くなり、切ったものに錆びが付きますので調理には向きません。
その反面、黒錆びは切れ味などに影響が出ず良質な錆びの為、工業製品やナイフなどには黒錆加工を施すことで、分かり易く言えば『毒を以て毒を制する』やり方で、耐久性の上げる事ができるんです。
もう一つの黒錆加工のメリット
単純に言えば、刀身が黒くなる事でカッコ良くなるって事です。
例えば軍隊では防錆目的以外にも、ナイフが光を反射して自分の居場所がバレるのを防ぐことという目的もあります。
キャンプでは不必要ですけどね…w
黒錆加工方法
何となく難しそうな黒錆加工ですが、実は超簡単なんですよ!!
黒錆加工で用意する物
- 紅茶(ティーパック)
- 酢もしくはレモン汁
- 500mlペットボトル
実は自宅で用意できる物だけで簡単に出来るのが凄いところですね。
水を400㏄沸かして紅茶を煮出します!
ちなみにティーパック1つで150㏄ようなので、今回は3つ使用し、煮出す事で紅茶を濃い目に作ります。
(紅茶)8:2(酢)なので、約100㏄の酢を加える。
濃いめの紅茶400㎖と酢100㎖を混ぜて、500㎖の黒錆加工液を作ります。
黒錆加工液を入れてナイフを入れます。
ペットボトルを加工し、丁度いい分量の加工液を足せるようにボウルに加工液を入れると便利です。
※また、ナイフを分解して刃だけを加工する事も出来ますが若干面倒です。
5分ほどしたらカーボンスチールとの化学反応が起こり気泡が出てきます。
約2時間以上浸けおく
約2時間以上付けおいてから取り出し黒くなっているか確認し水洗いをします。
水洗いの際に、黒錆が固着していない場合があるので、刃の部分を触らないようしましょう。
キチンと黒光りしてカッコ良いですね!
ドライヤーで乾かします。
水洗いで表面の加工液を落としたら、ドライヤーなどで温めながら乾燥させる事で早目に乾燥し、黒錆が固着しやすくなります。
黒錆が固着すれば完成です!
ナイフ表面に全体的に黒錆が固着していれば成功です。
自宅にあるもので出来ますし超簡単ですよ。
OPINEL「オピネル」ナイフの性能アップはいかが?
これで、赤錆が発生する事を抑える事が出来ますし、切れ味が悪くなればまた繰り返しナイフを研いでから、黒錆加工をすればOKですよ!
一応、この黒錆加工は食材を切ったくらいでは落ちませんので、衛生的に問題なく使用できますし、手持ちの包丁の錆防止に利用する事も十分可能ですよので、この機にお持ちの包丁も黒錆加工をしてみるのも面白いかもしれませんね~ww
ちなみに、身の回りの刃物で一番錆びやすいのが、屋外で草刈りの際に使用する鎌かもしれませんが、黒い鎌を所持しているとカッコいいですよw