冬キャンプに欠かせない物といえば暖房器具ですが、薪ストーブと聞くと少し難易度が高いように感じる方は多いのではないでしょうか?
今回は、初心者にはちょっとと思われる薪ストーブについて、メリットやデメリットを考えていきましょう!
冬キャンプで憧れの薪ストーブを使おう!
冬キャンプを楽しむために欠かせないのが、暖かく快適にアウトドアライフを実現できる暖房器具ですが、一般的には灯油、ガス、電気、薪などの4種類の暖房器具があります。
ただ、真冬の1月、2月では薪ストーブを使用されている方が、最近では増えてきているように感じます。
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薪ストーブのメリットとは!?
我が家も薪ストーブを使い始め暫く経ちますが、実際に薪ストーブを使いながら感じたメリットをまとめてみます。
⇩我が家の薪ストーブの記事です⇩
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圧倒的な火力による暖房性能!
灯油、電気、ガスのストーブに比べ、薪ストーブは火力が高く灯油ストーブの約2~3倍くらいの熱量があり、小型灯油ストーブが木造6帖用であれば、薪ストーブの大きさにもよりますが12~18帖用くらいの熱量です。
実際に、外気温マイナス10℃キャンプで薪ストーブを使っていたら暑いくらいで、断熱性能が低い築30~40年の住宅と、Q値(熱損失係数)C値(隙間相当面積)変わらないテントは、暖める空間が少ない分テントの方が暖かく感じる訳です。
高火力で同時調理使用が可能!
ガスストーブや灯油ストーブでも調理は可能ですが、圧倒的火力の薪ストーブは調理スピードが段違です。
そのため、ファミリーキャンプの場合などは4種類の同時調理も可能で、自宅並みでの調理をする事が出来るのでストレスも少ないです。
炎を見る事で癒し効果が絶大!
薪ストーブでもガラス面があれば燃え盛る炎を眺める事ができ、吹雪いて焚火が出来ない場合でも暖かく癒し効果も得られます。
炎の揺らぎで癒される効果は【1/fゆらぎ】と言われ、心音、蝋燭の炎のゆれ、波の感覚、雨音と一緒で、一定の中の不規則な炎のゆらぎは心地良く感じ取れますのでリラックスしながら冬キャンプを堪能できます。
薪ストーブのデメリットとは?
それでは、薪ストーブのデメリットはどうなんでしょうか?
デメリットに関して皆さん色々な思いがあるとは思いますが、自分が思うのは以下の4点です!
薪ストーブ本体が大きすぎる!
そもそも、冬キャンプは夏キャンプとは違って防寒着などで荷物が増える傾向にありますが、薪ストーブ自体は大きく車に積載の余裕が必要です。
もちろん、煙突も必要になるので薪ストーブ本体に収納できるタイプではないと持ち運びに苦労しますよ。
薪代がかかりコスパが悪い!
燃料代がかかるのは他の暖房機も一緒ですが、2泊3日でストーブを使ったと想定すると、灯油ストーブだと4~5ℓ(350~400円)、ガスストーブだと4~5缶(400~500円)、電気ストーブならAC電源サイトの利用料(1,000円前後)くらいです。
しかし、薪ストーブだと薪4~6束(2,400円~3,600円)程度かかり、圧倒的にコスパが悪いですが、焚き火をする事を考えれば許容範囲といえるかもしれません。
そのため、河川敷の薪の無料配布などを利用して薪代がかからないようにする等の工夫が必要です。
大きさによって薪割りが必要!
一般的なサイズの薪ストーブなら、市販されている薪サイズでそのまま使う事は可能ですが、問題は焚き火より着火が難しく火口、焚き付けや細めの針葉樹の薪を用意する必要があります。
もちろん、小型の焚火台でも一緒で細めの薪を用意するために薪割りが必要にななりますが、薪割りが出来る準備も必要になると考えておいた方が無難でしょうね。
設置&撤収に時間がかかる!
キャンプ慣れしている方なら全ての設営は1時間あれば出来ると思いますが、追加として出てくるのは薪ストーブの設置&撤収にも時間がかかります。
また、問題は設置よりも撤収で、煙突掃除や炭の処理は時間がかかり、特にチェックアウト時間が比較的早いキャンプ場の撤収は大変です。
更に厄介なのが完全消化し冷えて片付けになるので、朝にのんびり薪ストーブで暖を取るのが困難ですから、チェックアウトが遅めのキャンプ場を選ぶ必要が出てきます。
薪をくべ続けないといけない!
灯油やガスのストーブは燃料がなくなるまでは、問題なく暖房効果を持続させる事が容易ですが、薪ストーブの場合は焚き火と同じく火の番が必要です。
薪ストーブは薪を燃料にしている以上、薪が燃焼し終わったら火力が落ちるので常に薪をくべ続ける必要性がありますので不便ではありますが、この無駄な作業が好きな方には苦にはならないかもしれません。
薪ストーブはメリットよりデメリットが多い!
以上の事を考えると、確かに薪ストーブのデメリットはメリット以上に多く、薪ストーブの導入を見送ってします方が多いのも頷けます。
でも、何故?薪ストーブを使う人がこんなに多いのかと不思議に思いますが、前も述べましたように、キャンプ=『不便を楽しむ娯楽』という考え方が受け入れられているからでしょうね。
そういう意味では、寒くテントの中に閉じこもる時間が長い冬キャンプにとって、薪ストーブはある意味冬場に楽しめる一種の娯楽のだと思うので、今シーズンの冬キャンプは薪ストーブを使ってみてはいかがでしょうか。