有峰森林文化村 冷タ谷キャンプ場は、有峰湖の西側に面しており、カラマツやトチなどの樹林内にあるキャンプ場です。
湖畔まで約100mほどの有峰湖からは2,926mの薬師岳の雄姿が拝め、朝焼けの際には有峰湖に反射する絶景のロケーションです。
有峰森林文化村 冷タ谷キャンプ場
読み方:つべただにキャンプ場
基本情報です。
⇩有峰森林文化村 冷タ谷キャンプ場の利用記事です⇩
冷タ谷キャンプ場【基本情報】
富山市内から車で40分、有料の有峰林道(亀谷連絡所)から30分程の有峰湖畔にある県内屈指のロケーションを誇るキャンプ場です。
標高1,000mの有峰は県立自然公園に指定されており、有峰湖は富山市民の重要な水がめで、富山の美味しい水を守るために環境保全が徹底されています。
また、有峰ダムは県営ダムとして建設工事に着手するが、事業は第二次世界大戦の混乱で一時中止となり、戦後北陸電力が引き継ぎ完成させた経緯があります。
その為、有峰地区は北陸電力㈱の社有地になっていますので、有峰湖では遊泳・ボートなどのダム湖面への侵入は禁止されています。
そして、有料道路で通行時間が6:00~20:00までとなっており、開通期間が6月から11月上旬で自然が保持されやすい環境の為、富山県内では大自然を気軽に体験できるエリアですね。
受付に関しては有峰ビジターセンターでもできますが、管理棟であるロッジでも、一日一回管理人が見回りに来るため受付可能ですよ。
冷タ谷キャンプ場【サイト状況】
冷タ谷キャンプ場は全てフリーサイトになっていますが、8割が林間サイトで、2割が湖畔サイトになっています。
また、大部分を占める林間サイトは傾斜もありますが、場所によっては平坦で開けている場所もあるので、自分のキャンプスタイルに合った場所を選ぶべきで、ペグも打ちやすい土のサイトになります。
残りは湖畔サイトですが、こちらも傾斜があり地面は石が多くて、テントを張るところは難儀しますが、ソロテントサイズであれば何とかなりますよ。
冷タ谷キャンプ場【利用料金】
冷タ谷キャンプ場の利用料金は宿泊だけが有料になります。
- 大人 170円
- 小・中学生 100円
デイキャンプは無料です。(午前9時から午後4時半まで)
利用規約
- キャンプ施設の巡回を行っていますので、夜間利用の方は、その際に利用料金をお支払ください。
- 受付時に‘ピンクリボン’を渡しますのでテント外側の目立つ所につけてください。
- 火器の使用には十分お気をつけ下さい。
- 火事を防ぐため、直火は禁止です。焚き火台を必ず持参してください(持参しない場合焚き火不可)
- なお「乾燥薪」はありません。薪は御自身で持参してください。
- 燃えカスは所定のドラム缶へ捨ててください。
- 非常用電源のみで外灯はありません。各自懐中電灯など準備してください。
- キャンプ場周辺は携帯電話(docomo、au、SoftBank)の電波が届きます。
- 冷タ谷キャンプ場は、オートキャンプ場ではありません。
- ここは熊の生息地です。
- テント内に食料を置くと大変危険ですので食料は必ず車の中に保管(窓も閉める)してください。
- ゴミは全てお持ち帰りください。
冷タ谷キャンプ場【設備】
管理棟代わりになる、ロッジは避難小屋にもなっており、キャンプ場使用料を払えば16帖の畳敷きの場所で寝袋で寝る事も可能です。
ただ、ロッジ&キャンプ場内は電気などが来ていない為、必ずランタンなどの持参しないといけませんので注意が必要です。
また、ロッジを利用する際には必ず夜間利用申込書を記入しましょう。
ロッジ内の炊事場ですが、基本的には食器類などは事前にティッシュなどで、汚れを落とし、ここで軽く濯ぐ感じの使い方で飲み水は持参が必要です。
そして、ロッジ内には調理スペースがあり、一応ヤカンやクッカー類、かまどもありますので、最悪は着の身着のままで利用する事も可能と思われます。
※基本的にはキチンと準備していきましょう!
トイレに関してもかなり老朽化が目立ちますが、綺麗に清掃されていますし水洗トイレなので安心ですが、日当たりが悪く日中でもかなり暗いですね。
かなり広範囲な、林間と湖畔サイトのキャンプ場の為、ロッジ以外にも3カ所炊事場がありますが、最低限の設備ですので基本は環境保全のために油物を流さないようにしたいですね。
また、炊事場のそばにはトイレも2カ所あり清掃も行き届いていますが、コチラも外灯などはない為、夜間は必ず明かりがあった方が無難ですよ。
また、炊事場周辺にはカマドはありませんが、風防を兼ねた擁壁がありますので風が強い場合は工夫して調理をする事が可能ですね。
また、ゴミに関しては持ち帰りになっており、炭は灰に関しては調理場カウンター裏に白い炭捨て缶がありますのでコチラを利用して下さい。

冷タ谷キャンプ場【アクセス】
立地については最寄りの立山ICからも亀谷ゲート(連絡所)まで30分かかり、そこから有峰林道(一般車1,900円、バイク300円)で更に30分もかかりますので、正直アクセスは悪いです!
ただ、有料道路利用という事で富山県では珍しく標高1,000m以上の、1,097mもありますので夏場でも、下界に比べて6~7℃外気温が低いので避暑キャンプに最適です。
その為、快適に利用出来る期間は6月の梅雨前、9月だと比較的湿度も低く過ごしやすいと思いますよ。
冷タ谷キャンプ場【ロケーション】
キャンプ場内にも遊歩道があるので森林浴には最適ですよ。
感覚的に8割が林間サイトで、アップダウンが激しく荷物を運ぶのが大変ですし、傾斜がきつくソロテントでなければ設営が難しそうです。
一応、東西には2カ所大型テントも張れるようなスペースもありますが、場所が限られますので早い物勝ちになりそうです。
林間サイトには、備え付けのテーブルセットもあるので、林間サイトを使うのなら荷物は最低限でも良く、最悪はロッジでも調理が可能です。
残り2割は湖畔サイトになります。
ただ、湖畔サイトというよりは、湖畔でも一応テントが張れるといった具合で、平坦な場所も限られておりゴツゴツした岩や石が多いですから、基本的にはソロテントサイズでないと厳しいかと思います。
そして、眺望は薬師岳が有峰湖越しに一望でき最高ではあるのですが、一輪車で傾斜がキツイ凸凹の山道を片道5分(200~300m)運ぶ必要があります。
冷タ谷キャンプ場【入浴施設】
有峰森林文化村冷タ谷キャンプ場(有峰林道内)周辺には入浴施設がありません。
亀谷温泉 白樺ハイツ
車で30分の有峰有料林道亀山料金書そばに亀谷温泉の白樺ハイツがあるので、入浴後にキャンプ場に来るのがおススメです。
ホテルテトラリゾート立山国際
有峰森林文化村 冷タ谷キャンプ場、車で50分のところに日帰り温泉を楽しむ事ができるホテルテトラリゾート立山国際もあります。
冷タ谷キャンプ場【買い出し】
㈱大阪屋ショップ 立山店
キャンプ場から車で60分なのが富山県内十数店舗ある㈱大阪屋ショップ 立山店で、富山県の新鮮な食材を調達出来ますが、距離もあるので事前の買い物が必要です。
コメリハード&グリーン 大山店
有峰森林文化村 冷タ谷キャンプ場から車で60分のところにコメリハード&グリーン 大山店がありますが、遠いので事前の準備は必須です。
有峰有料林道に入ってしますと買い出しができる店も、ガソリスタンドもありませんから、事前の準備は怠らないようにしましょう。
冷タ谷キャンプ場【周辺観光】
有峰湖展望台
キャンプ場から車で10分でいける有峰湖展望台は、有峰ダムの上にあるので、雄大な有峰湖を眺めるには最適ですよ。
称名滝
立山にある迫力満点の落差日本一の称名滝まではキャンプ場から50分!水煙を上げながら一気に流れ落ちるその落差は350mにもなりますので、キャンプ場に行く前後に寄りたいですね。
立山黒部アルペンルート
有峰森林文化村 冷タ谷キャンプ場から立山黒部アルペンルートの玄関口の立山駅までは車で50分ほどです。
冷タ谷キャンプ場【オススメ度】
有峰有料道路を利用必須でアクセスは悪いですが、富山県内に標高1,000m以上のキャンプ場はほぼなく、避暑キャンプには最適で大自然というロケーションだけでいえば県内屈指のキャンプ場です。
また、キャンプ場周辺は遊歩道も完備されているので、散策とセットで利用したいキャンプ場ですが、施設はかなり古く自然動物も多いのでファミリーキャンプには向きません。
トレッキングや登山者向けの必要最低限の設備しかないキャンプ場で、有峰の自然を堪能しながら静かなキャンプが好きなベテランキャンパーやソロキャンパーにはおススメのキャンプ場です。
総合評価【63点】
管理状況・・・・・★★★★★★☆☆☆☆【6点】
サイト状況・・・・★★★★★☆☆☆☆☆【5点】
利用料金・・・・・★★★★★★★★★☆【9点】
設備・・・・・・・★★★★★★★☆☆☆【7点】
アクセス・・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆【4点】
ロケーション・・・★★★★★★★★★★【10点】
入浴施設・・・・・★★☆☆☆☆☆☆☆☆【2点】
買い出し・・・・・★★☆☆☆☆☆☆☆☆【2点】
周辺観光地・・・・★★★★★★★★☆☆【8点】
おススメ度・・・・★★★★★★★★★★【10点】
以上で、有峰森林文化村 冷タ谷キャンプ場の評価を終了しますが、あくまでも個人的な主観で評価しておりますので、記事の訂正などについてのご意見はご容赦いただけますようお願い申し上げます。
※記事の内容については投稿時の状況ですので、実際利用される際には再度、各自で確認されますようお願い致します。