徳沢キャンプ場は、上高地バスターミナルから梓川左岸を上流へ約7km、静かな針葉樹林の中をゆっくり歩いて約2時間の山奥にあるキャンプ場です。
キャンプ場は昭和初期までの牧場跡地という事もあり開放的で、多くの草花が咲き乱れて幻想的な風景を楽しめます。
徳沢キャンプ場
- 標高:1,562m(平野より気温-9.4℃)
- 住所:長野県松本市安曇上高地
- 電話:0263-95-2508
- 受付時間:9:00~18:00
- 受付場所:徳澤園
- オープン期間:4月下旬〜11月上旬
- サイト数:100張り
- 料金:大人1,200円、小人800円
- IN&OUT:IN 9:00 ~ OUT 12:00
- 炊事場:1カ所
- かまど:無し
- トイレ:1カ所
- 売店:売店&自販機&レンタル有
- 入浴施設:徳沢ロッヂで入浴可能
- 買い出し:食材買い出し不能
- その他:焚火、直火、喫煙禁止
- 総合点数 67点(100点中)
- 公式サイト https://www.tokusawaen.com/campsite.html
徳沢キャンプ場【基本情報】
徳沢キャンプ場は上高地バスターミナルから7㎞あり、小梨平キャンプ場や明神を抜けた先にある徒歩でしか行けないキャンプ場です。
サイトからは前穂高東壁や奥又白谷の迫り来る峰々を眼前に望め、喧騒を逃れ上高地の奥座敷・徳沢の大自然を堪能できます。
徳沢キャンプ場をベースにする事で涸沢や蝶ヶ岳、槍ヶ岳登山も可能で売店、食堂、お風呂などの施設も近隣に整っています。
そして、山奥とは思えない秘密基地的なラウンジまでもあるのは驚きます。
徳沢キャンプ場【サイト状況】
キャンプ場は約100張できる芝のフリーサイトになっており、元牧場を思い起こせますね。
地面は、基本牧草地のようになっており水はけは悪くないですが、下草が長いこともあるので降雨時に靴が濡れる事があるため防水性シューズが最適です。
また、その分ペグの刺さり具合は良く傾斜も少ないですよ。
徳沢キャンプ場【利用料金】
キャンプ場の受付は、お洒落な山小屋『氷壁の宿 徳澤園』ででき、テントなどのレンタルも可能です。
- 幕営代 大人1,400円・小学生まで1,000円(いずれも1泊1名・税込)
- 空天代 1泊1,000円(テントを張ったまま山行し翌日戻る場合の利用料・税込)
- 3歳児以下無料
※持ち込みテントは予約不要です。
※食材販売はしておりません。
※直火禁止
※ゴミはすべてお持ち帰りください
※レンタルテントは数に限りがあります
※水場、公衆トイレあり
※外来風呂施設なし
徳沢キャンプ場【設備】
みちくさ食堂&売店
みちくさ食堂では、テント泊でも予約をすれば夕食も用意してくれますので、軽装キャンプの場合は有難い存在です。
※当日16:30までに直接ご注文ください。(18:00前後のご提供となります。)
建物はオシャレな洋風テイストで、古き良き時代のノスタルジックな雰囲気を醸し出し、テラス席で穂高の山並みを眺めながらのんびりするのも良いですね。
また、売店ではキンキンに冷えた飲み物を入手でき、自販機も完備しています。
炊事棟
炊事棟はキャンプ場の規模としては小さく感じますが、あくまでも登山テント泊用のキャンプ場と割り切れば十分です。
また、炊事棟の水は飲料水用と洗浄用と別れていますので利用時には注意しましょう。
トイレ
トイレはキャンプ場利用者だけではなく、登山者も使える公衆トイレになっています。
中は、歩いてしかこれない山奥でありながら、水洗トイレで清掃状況も良く気持ちよく利用できます。
また、便器は和式ですがトイレ内にトイレットペーパーも完備されているので安心ですね。
さすがにここまでのレベルだと、上高地クオリティの凄さを実感します。
徳沢キャンプ場【アクセス】
立地については、上高地バスターミナル~明神~徳沢まで、梓川沿い木々のトンネルを気持ちよく歩きながら約7㎞2時間ほどの距離です。
徒歩でしか利用できないキャンプ場なので、アクセスは悪く荷物は軽量なギア厳選が必須で、日頃からオートキャンプに慣れている方にオススメできません。
また、標高は1,562mで上高地バスターミナルそばの小梨平キャンプ場より、標高が50mしか変わらないので、山道を歩く必要はありますがほとんどが平坦な道のりです。
ただ、平地と比べて気温がマイナス9.4℃くらいになるので避暑キャンプにも最適ですが、夏でも冷え込む事があるので防寒装備はシッカリしましょう。
徳沢キャンプ場【ロケーション】
キャンプ場内はハルニレやカツラの巨木が木陰を作る林間&草原で、山々に囲まれ上高地の奥座敷を肌で感じ取れます。
キャンプ場は開けた空間も多く、利用者が少ない場合は思い思いの場所にテントを張って静かなキャンプができます。
また、ノースフェイスのジオドーム4 テントな数張り張ってあるのも印象的です。
雨の日も読書などを楽しめる、アイディア盛り沢山のキャンプ基地で上高地をゆっくり満喫できます。
そして、国立公園初キャンパー向け多目的利用施設『TOKUSAWA BASE』では、穂高連峰を一望できる展望台や、ボルダリング体験ウォールをはじめ、BASE内専用WiFiでネットも完備しています。
また、蝶ヶ岳・常念岳・槍ヶ岳・涸沢・奥穂高岳への登山基地として利用する方が多いのも特徴です。
そして、奥上高地へのトレッキング起点としても利用者も多いので、女性一人で利用しても安心して利用できるのが良いですね。
キャンプ場内には登山者向けのベンチも多く、徳沢まで来て贅沢にのんびり寛ぐのでも一興です。
そして、この先には横尾キャンプ場、涸沢キャンプ場もあるので、ここに泊まって先に進んでみるのも新しい発見があって新鮮ですよ。
徳沢キャンプ場【入浴施設】
徳沢ロッヂ
徳沢キャンプ場近くにある徳沢ロッヂで外来入浴ができて温泉ではありませんが、温かいお風呂で疲れた癒した後はラウンジでの生ビールは最高です。
小梨の湯
徳沢キャンプ場から小梨平までは徒歩2時間弱で、バスに乗る前にサッパリして帰るのに利用できますね。
徳沢キャンプ場【買い出し】
みちくさショップ
キャンプ場受付の『氷壁の宿 徳澤園』に併設しているみちくさ食堂では、弁当や食事(テイクアウト)飲み物も購入できますが、食材は購入できません。
徳沢キャンプ場【周辺観光地】
明神一之池
徳沢キャンプ場から徒歩60分の明神一之池は、湖面に顔を覗かせる岩々を背景にそびえる明神岳が落とす夕刻の影は、まさに神域にふさわしい自然がつくった造形美です。
蝶ヶ岳
徳沢キャンプ場からの徳沢登山ルートは長い稜線歩きが特徴で山頂までは4時間半の蝶ヶ岳は、5月末から6月にかけて、山稜の一部に黒い蝶が舞うような雪形が現れるのが特徴です。
横尾山荘
徳沢キャンプ場から徒歩60分の横尾山荘は、槍ヶ岳方面、涸沢方面、蝶ヶ岳方面と3方向への分岐路にあり、どちらの方面に行くにもたいへん便利でキャンプ場も併設されています。
徳沢キャンプ場【おススメ度】
現在では年間120万人もの人々が訪れる山岳景勝地・上高地はアウトドアレジャーが好きな方にはおススメですが、徳沢キャンプ場までは約7㎞を荷物を担いで歩く必要があるので初心者には厳しいかもしれません。
その分、人里離れた大自然の中でのゆったりとした時間を贅沢にアウトドアライフで楽しめるのは最高ですね。
また、山奥でありながら普通のキャンプ場以上の設備が整っているので、誰でも快適に過ごせながら上高地の奥座敷を堪能できますよ。
総合評価【67点】
管理状況・・・・・★★★★★★★★★☆【9点】
サイト状況・・・・★★★★★★★★☆☆【8点】
利用料金・・・・・★★★★★★☆☆☆☆【6点】
設備・・・・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆【4点】
アクセス・・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆【4点】
ロケーション・・・★★★★★★★★★☆【9点】
入浴施設・・・・・★★★★★★★★☆☆【8点】
買い出し・・・・・★★☆☆☆☆☆☆☆☆【2点】
周辺観光地・・・・★★★★★★★★☆☆【8点】
おススメ度・・・・★★★★★★★★★☆【9点】
以上で、徳沢キャンプ場の評価を終了しますが、あくまでも個人的な主観で評価しておりますので、記事の訂正などについてのご意見はご容赦いただけますようお願い申し上げます。
⇩キャンプ場の評価方法の記事です⇩
※記事の内容については投稿時の状況ですので、実際利用される際には再度、各自で確認されますようお願い致します。