連日暑い日も増えている6月ではありますが、これからの季節は涼しいエリアでの避暑キャンプをしたい方も増えてくるのではないでしょうか。
そんな中、標高1,500mの上高地なら平地に比べ気温が10℃近く下がり快適に過ごせると思い、今回は夫婦で小梨平キャンプ場へ行ってきましたよ!
小梨平キャンプ場へ行こう!
今回の目的地である小梨平キャンプ場は、上高地バスターミナルから徒歩10分の好立地にあり、暑い季節でも涼しく避暑キャンプに最適なんです。
また、筆者は過去に夏と冬に上高地に訪れていますが嫁さんは訪れた事がなく、今回は夫婦で小梨平を目指しますが、キャンプ前夜にアタックザックのウェストベルトのフックが破損しているのに気が付きます。
今更、補修も不可能なので担ぐときにはウェストに縛り付けるしかありませんねw
上高地へ行こう!
筆者の地元富山から上高地へは一般道で90分ほどの道のりで、市営あかんだな駐車場のバスターミナルに向かい、始発時間の6時前には到着です。
ここで、往復チケットを購入して上高地へ向かいます。
6月の平日の始発は6時20分で、ここから平湯温泉、中の湯温泉、大正池を通って7時頃には上高地バスターミナルに到着します。
河童橋を目指そう!
上高地バスターミナルに到着した後は、まずは上高地のランドマークの河童橋を目指しましょう。
河童橋まではバスを降りて5分ほどと近く、今回は夫婦での徒歩キャンプなので足の悪い嫁さんにもザックを担いでもらっています。
小梨平キャンプ場にチェックイン!
河童橋から更に徒歩5分で小梨平キャンプ場に到着です。
上高地バスターミナルから徒歩10分ほどなので、少々重めのテントなども何とか運び込む事が可能で、まずはチェックインを済ませましょう。
また、ここ小梨平キャンプ場の嬉しいところはチェックイン時間が6時から受付しているので、始発で着いて設営を早めに済ませば朝早くから上高地を散策できるんですよ。
スノーピーク ヘキサイーズ1を設営しよう!
到着早々にチェックインを済ませて、今回は山岳テントではなくスノーピーク ヘキサイーズ1を設営していきますよ。
スノーピーク ヘキサイーズ1
本来ならバスを使っての徒歩キャンプなので、軽量な山岳テントを利用する人が多いですが、のんびりと上高地の絶景を楽しみたいので、居住性の高いヘキサイーズ1を運んできましたが、さすがに少々重かったです。
ただ、繁忙期の夏や秋と違って梅雨前の季節は人も少なく上高地観光するにはおススメで、しかも、こんな絶景のテントサイトも利用できるので最高ですね。
コーヒーを飲んでマッタリしよう!
設営もサッと済ませて、いざトレッキングと思いましたが折角の絶景なので、まずはコーヒーを淹れてマッタリしましょう。
繁忙期だとキツキツに建っているテントですが、この時期だと余裕があるので大きいテントも建てられますよ。
焼岳を目指そう!
設営後、キャンプ場でゆっくり休憩を済ませて9時前には焼岳を目指して梓川沿いを下っていきましょう。
途中、河童橋を超えていきますよ。
また、本日は当初天候も悪そうな予報でしたが、見事な快晴で川の水もとても綺麗で穂高連山の残雪も青空に映えますね。
ウエストン碑を目指そう!
河童橋を抜けて対岸の趣のあるホテル街を抜けて、最初に目指すポイントはウエストン碑です。
英国人宣教師ウォルター・ウェストンは、日本近代登山の父といわれ著書『日本アルプスの登山と探検』のなかで上高地の魅力を世界に称賛した人物です。
また、「楽しみとしての登山」を日本に伝えた功労者として、日本山岳会はその栄誉を称えるとともに氏の喜寿を祝い梓川沿いの広場に額面型のレリーフが設置されているんですよ。
焼岳登山を断念!
今回の上高地キャンプも第一目的は焼岳登山ではありましたが、実はキャンプ場の受付でも危険レベルが上がっており地元松本市からも入山禁止になっていると聞いていました。
ただ、前回の上高地も大雨で登れなかったので、登れずとも登山道入り口までは行きたいと思ってきてみましたが、やはり看板などで登山を控えるように警告されています。
残念ではありますが、そのまま工事用道路を下って梓川を渡り、目的地を大正池に変更するしかありませんね。
大正池に行こう!
焼岳登山口を経由して大正池に着いたのは10時半頃です。
実は今年の厳寒期にもトレッキングで大正池には来てはいますが、新緑の季節の大正池も綺麗で焼岳もハッキリと見えて綺麗ですね。
また、北側を向くと穂高連山の残雪も波のない大正池に反射していますよ。
田代湿原や田代池に行こう!
大正池で綺麗な景色を堪能した後に目指すのは田代湿原です。
途中、二日前にツキノワグマ発見の看板を見かけたので、クマベルを鳴らしながら進みましょう。
そして、田代湿原から少し進んだ場所にあるのは湿地帯にある小さな田代池で、土の影響からか全体的に赤っぽく見えますが、水は透き通っており綺麗ですよ。
田代橋周辺で昼食を摂ろう!
田代湿原を超えてしばらくすると見えてくるのが田代橋で、そばには休憩するスペースも設けられておりここで昼食です。
食べるのはアルファ米を使ったドライカレーとわかめごはんで、以前子供が非常食に学校からもらってきており賞味期限も近いので初めて食べてみます。
熱湯を注いで15分もすれば、キチンと米になっており思ったよりも美味しく、登山などでよく食べられている理由は分かりましたよ。
また、食後はコーヒーも淹れますが、今回はSOTO マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスターとスノーピーク シングルチタンマグ600の他に450、300があれば軽くて便利に使えますよ。
SOTO マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター
スノーピーク シングルチタンマグ
キャンプ場に戻ってお酒を飲もう!
大正池や田代湿原からキャンプ場に戻ったのが1時前で、12~3㎞歩いたので足の疲労をとるために登山靴からサンダルに履き替えましょう。
その間に先ほど売店で食べたいと嫁さんが言っていたバウムクーヘンとお酒などを買ってきて乾杯です。
小梨平の売店はコンビニレベルでお酒やお菓子なども、普通に売っているんで飲み物などは持参するよりここで買った方が良いですね。
昼寝をしよう!
上高地に来るのに3時起きだったのと、トレッキングで疲れたのと、お酒を飲んだ事もあって眠くなってきました。
スノーピークのヘキサイーズはソロテントではありますが、大人二人程度なら並んで寝る事は可能で、涼しい上高地で昼寝をしちゃいましょう。
河童橋でソフトクリームを食べよう!
一時間弱の昼寝から起きると15時頃でオヤツの時間で、河童橋の辺りまで移動すると修学旅行生や外国人などの観光客が平日なのに多いです。
そして、オヤツに何を食べるか悩みますが、暑さもあってここはソフトクリームが鉄板ですね。
ソフトクリームを食べながら河童橋を眺めているとニホンザルの集団が一匹ずつワイヤーを上手く渡ってきます。
また、たくさんの観光客がいる中何喰わぬ顔でニホンザルが闊歩しており、かなり人慣れしている感じがします。
そもそも、上高地では普通にどこでも野生のニホンザルが出没するので、小さい子供連れは注意が必要です。
小梨の湯に入ろう!
河童橋周辺の散策からキャンプ場に戻ってきたら、管理棟に併設する小梨の湯に入りましょう。
小梨の湯は日帰り入浴も可能で温泉ではありませんが、トレッキングで汗もかいたのでサッパリした後は、また売店でチューハイを買ってのんびり景色を眺めながらの一杯は格別ですね。
明太子パスタを作ろう!
嫁さんもお風呂から戻ってきたら時間は17時頃なので、少し早いですがメスティンで明太子パスタを作っていきますよ。
クーラーボックスを持ってくるのは大変なので、常温で持ってこれて手軽にその場で作れるパスタはこういう時に重宝しますね。
食後はのんびり景色を眺めよう!
食後はサッと洗い物を済ませて、この後はのんびりと景色を楽しみながら夫婦でお酒を楽しみましょう。
ただ、18時を回ってくると薄暗くなってきて外気温は15℃を下回ってくるので寒いですが、3,000m級の穂高連山は夕陽があたり、まだまだ明るく不思議な感じです。
19時頃には山間の上高地は真っ暗ですが、山頂のあたりはまだまだ明るいんですよ。
21時前には就寝しよう!
上高地の小梨平キャンプ場は、一般的なキャンプ場とは異なり登山者向けのテント場に近いのでサイレントタイムは早く20時頃には就寝する方も多いので21時前には横になって本日のキャンプは終了です。
また、お酒を飲みすぎた影響で深夜1時に起きると、穂高岳周辺だけ明るくて不思議な感覚に包まれ、もう一度ゆっくりと眠ります。
小梨平キャンプ場(二日目)
二日目の朝は早朝4時頃に起き始めますが、気温は8℃ほどとかなり寒いですね。
早朝からアルコールを飲もう!
本来なら寒さもあってドリップコーヒーを飲みたいのですが、あいにく前日に夫婦で二杯ずつ飲んでしまい仕方がないので、昨晩飲まなかった氷結でも飲みましょうw
朝からお酒を飲むのは背徳感でいっぱいですが、残しても荷物になるので飲むのは仕方のない事ですw
梅ちりめんを食べよう!
そして、嫁さんも起きて化粧に行っている間に筆者は朝食の準備を初めていきます。
クーラーボックスを持ってくるのが困難なキャンプ場なので、ある程度常温保存が可能な梅ちりめんをそのまま炊き込んでいきますが、御飯全体が梅干しで赤く染まり塩っ気も適度にあって美味しいですよ。
上高地でトレッキングしよう!
朝食の後片付けも終わり朝日が差し込む6時半頃には、食後のトレッキングに出かけます。
前日は大正池方面でトレッキングで楽しんだので、今日は反対側で上高地の奥にあたる明神や徳澤方面に足を伸ばしましょう。
明神橋を渡ろう!
小梨平キャンプ場から歩く事1時間もかからずに、明神館を抜けて明神橋を渡りましょう。
本来であれば梓川沿いのルートの方が景色を楽しめますが、この後徳澤方面まで行くので距離的に近いルート利用しました。
そして、明神岳がハッキリとみえる明神橋を渡ると、明神池まですぐですよ。
ニホンザルの群れが!
そして、明神橋を渡るとニホンザルの群れに出くわし、三匹の子ザルが喧嘩かじゃれ合っています。
また、辺りはニホンザルだらけで写真を撮っていると、ボス風の大きな猿が威嚇してきたので、ここは目を合わさずに立ち去るのが賢明です。
また、川沿いではニホンザルの親子三匹が仲良く毛づくろいをしていて可愛くほのぼのとしてしまいますね。
明神池に行こう!
ニホンザルの群れと離れて少し進むと見えてくるのが穗髙神社 奧宮です。
ここで参拝料を払って奥の明神池に向かいます。
明神池には一之池と二之池があり、ここからだと明神岳と前穂高岳がハッキリと拝めますね。
徳澤園で休憩しよう!
明神池の神秘的な景色を堪能した後は、上高地の奥へと更に進みます。
明神池から小一時間歩くと見えてくるのは、徳澤キャンプ場がある徳澤園です。
今回のトレッキングの目的地の徳澤園はキャンプ場だけではなく、お洒落な山小屋風の建物になっており以前から一度ここで休憩してみたかったんです。
中は山奥とは思えないほどのレトロな佇まいで9時半頃ではありますが、歩き疲れたので少し休憩をしていきますよ。
注文したのはコーヒーソフトクリームと名物のコーラソフトクリームです。
コーラ味のソフトクリームと思ったら、実はコーラの缶を渡されてソフトクリームにかけて食べるみたいですが、案外相性はよくて美味しかったですよ。
岳沢湿原を歩こう!
徳澤園でゆっくり休憩した後は、明神池方面のルートを通り木道を歩きながら岳沢湿原まで進みます。
ここまで来ると上高地のランドマークである河童橋はすぐそこです。
朝7時前から歩き始めて5時間弱でようやく河童橋まで戻ってきましたが、足の悪い嫁さんはかなり疲れたみたいです。
撤収後に昼食を食べよう!
12時までに急いで撤収を進めてチェックアウトを済ませた後は、キャンプ場の売店もある小梨平食堂でお昼ご飯を食べていきましょう。
嫁さんが頼んだのはおでん定食で価格もリーズナブルながら美味しそうですね。
そしてたくさん歩いて腹ペコな筆者は松本名物の山賊焼きカレー大盛りで、カリッと揚げた山賊焼きがクセになる味でしたよ。
昼食後はバスターミナルまで歩きバスに乗って、あかんだな駐車場で車に荷物を下して帰路に着き今回のキャンプは終了です。
格安キャンプ費用【小梨平キャンプ場】
2024.6.19~6.20
- 小梨平キャンプ場:5,580円
- 食材費:105円
- あかんだな駐車場:1,200円
- バス料金:4,300円
- ソフトクリーム:1,000円
- 穂高神社:800円
- 徳澤園:1,000円
- 小梨平食堂:2,600円
総合計:16,585円
今回は嫁さんを連れての初めての徒歩キャンプでしたが、上高地を二日間で30㎞ほど歩き堪能できたトレッキングキャンプでした!