北アルプスの標高2,300m立山雷鳥沢キャンプ場に泊まったのなら、やっぱり立山山頂での朝日を見てみたいですね!
ただ、深夜の登山は危険も多く明るい中で登山をする以上に、念入りに計画を立てる必要があります。
雷鳥沢キャンプ場(二日目)
今回は前日、富山県民限定2021年の「夏の立山往復プラン!」で格安に立山黒部アルペンルートを利用して、室堂ターミナルから雷鳥平にある雷鳥沢キャンプ場で早目の就寝をした後編になります。
⇩前編の記事になります⇩
深夜に起床し登山準備をしよう!
前日は20時頃早めに就寝して、4時間後の翌日0時に起床します。
まずはお湯を沸かし、チキンラーメン小袋で軽めの食事を取りながら登山の準備をしていきます。
今回は、深夜1時に雷鳥沢キャンプ場を出て、室堂~一ノ越~雄山~大汝山には4時半頃には到着する予定です。
標準的なタイムだと雄山まで3時間半ほどなので、自分とすると少々余裕を持った計画で登山準備も完了し予定通りに出発しますよ。
立山室堂山荘到着!
雷鳥沢キャンプ場からは2度目の雷鳥荘までの急な石段を登り、みくりが池をまわって立山室堂山荘を目指します。
室堂山荘に着いたのは2時頃で順調な滑り出しですが、深夜でも山荘の電気は点いており目印としては助かります。
深夜の雪渓で遭難!
室堂山荘から一ノ越に向けて登山道を進みますが、ここで登山道が雪に埋もれて完全に無くなります!
雪渓がある事は事前に聞いていましたが、雪は数キロ四方に広がっておりヘッドライドで照らしますが重要な登山道の位置が不明です。
一応、ところどころ竹竿が雪に刺さっており雪に隠れた登山道を示しているのですが、途中からその竹竿を見失い、完全に自分が何処を歩いているのかが分からなくなります。
これだけ広範囲な雪渓でも何とか中継地の一ノ越山荘は山の中腹に見えますが、どこを歩けば分からず1時間ほど暗闇の雪渓を彷徨い体力を無駄に消耗していきます。
流石に来た道を戻るにしては距離があるので、力を振り絞って登山道以外の急な雪渓をよじ登り、命からがら一ノ越山荘に到着しました。
一の越山荘に到着!
そして、一の越山荘に到着したのが4時頃で、1時間近くも雪渓で迷子になり遭難するかと思いました。
ここからは岩場を登って雄山を目指す訳なんですが、ここでも問題が発生します。
実は雄山山頂に向けては全体的に岩場で、どこから登れば良いのか暗闇の中自分には分からず悩んでしまいました。
そのとき、一の越山荘の方が出てきてくれライトで登り口を照らしてくれたおかげで、何とか登り始め後は岩にペイントされた矢印を順に登っていくだけです。
雄山中腹で時間は4時半になり、雪渓での迷子で時間と体力を無駄に消費した影響で、あたりは徐々に明るくなり最後の力を振り絞って山頂を目指します。
そして、色んなハプニングがありましたが何とか5時前には雄山山頂に登頂です。
越中國一之宮「雄山神社 峰本社」からの朝焼け!
雄山神社の東の空は、徐々に明るくなり朝焼けと雲海がとても綺麗で、標高3,000mのここが雲の上なのを改めて実感できます。
夏山シーズンではありますが夏休み前という事も有り、誰もおらずに絶好のこのロケーションを貸し切り状態なのが最高です。
早々にお参りを済ませ、ここから立山連峰で最高峰の大汝山まで岩場を縦走します。
大汝山での御来光を見よう!
縦走とは少々大げさですが、雄山神社から大汝山標高3,015mまでは時間にすれば15分程なので比較的近くて楽ですが、足場は岩場になっており一歩足を踏み外したら命がありません。
そして、5時10分頃に大汝山山頂に腰掛け御来光のタイミングですが、神々しいほどの絶景です。
ただ、1~2℃の気温の中に休憩をとると汗が体温を奪っていくので、防寒着をきて大汝山荘付近で朝食の準備です。
大汝山荘での朝食を摂ろう!
時間が早朝なので、大汝山荘は営業しておらず近場でお湯を沸かして朝食です。
本来ならここで美味しい山御飯などを作ろうかと食材を持参していましたが、ここに来るまでの間に体力を著しく消耗してしまい作る気力がありません。
そのため、保険かわりに持参したカレーリゾットで手軽に朝食を済ませ、ホットコーヒーで一服しましょう。
体力消耗が激しく計画変更しよう!
食後は、元々富士ノ折立を通り別山まで縦走を計画していましたが、雪渓のミスが響き体力の消耗と足の負担が大きかったので、大走り分岐で雷鳥沢キャンプ場に帰還する計画に変更です。
富士ノ折立から大走り分岐まで尾根を縦走していきますが、天気も良くて最高に気持ち良いですね。
幸い予報では天気が悪い予報だったためか、周りには人っ子一人おらず、この景色を独り占め状態です。
大走り分岐から雷鳥沢へ下ろう!
そして、大走り分岐に到着し本当は別山までの縦走したかったのを諦め、ここから一気に雷鳥平まで700mほど下っていきます。
その途中、ハイマツの陰に雷鳥の夫婦も見れてテンションは上がりますが、脚の疲労感は確実に蓄積していってます。
大走り谷を半分ほど下ると、ようやく出発地点の雷鳥沢キャンプ場が見えてきますが、まだまだ遠いですね。
下りも登りも本来は、九十九折の山道を歩くのですが、無駄に距離があり雪渓を一直線に下りれるところは下りてショートカットして体力を温存しますが、足の裏は徐々に痛くなってきましたよ。
最後に雷鳥平を流れる称名川を渡れば雷鳥沢キャンプ場に帰還です。
雷鳥沢キャンプ場へ到着!
今回、立山を縦走して雷鳥沢キャンプ場に戻ったのは朝の7時半頃ですが、雲もなく景色は最高ですが、その分太陽も近いからかとても暑いです。
⇩雷鳥沢キャンプ場の記事です⇩
流石に6時間以上歩き続け体力の消耗が半端なく、キャンプ場ではゆっくりしたいと思っていましたが早目に撤収を済ませ、9時前には雷鳥沢キャンプ場を後にします。
室堂ターミナルへ向かおう!
そして、今回の雷鳥沢キャンプで3度目の雷鳥平の石段を気力を振り絞り、50Ⅼ近くのリュックを担ぐと疲れもあるので流石に足にきますね。
室堂ターミナルに着いたのは9時半で、9時40分の高原バスとケーブルカーを使い車に乗って11時頃には何とか自宅に帰れましたが、最後の疲労感はヤバかったです。
今回の雷鳥沢キャンプ場泊と立山縦走は単独で前々から計画はしていましたが、日にちを急遽決めた事も有り、いささか強行軍の中に深夜の雪中行軍は無理がありました。
そのため、今後はより綿密な計画と無理な登山計画を立てずに、登山も楽しみながらキャンプももっと楽しんでいきたいものですね。
今回の格安キャンプ費用【雷鳥沢キャンプ場】
2021.7.13~7.14
- キャンプ場料金:一人1,000円
- 温泉(雷鳥荘):650円
- 食費:1,000円
総合計:2,650円
別途、アルペンルートの割引運賃で5,000円かかりましたがクーポンもありお得で、夏は涼しい登山キャンプ場で朝焼けを見るのは最高でした!