冬キャンプで気になる事はテントが焚き火に強いか、結露はしないかが気になりますが、夏キャンプでは暑い日差しをキチンと遮ってくれるかではないでしょうか。
そんなときにおススメのなのがTC素材のポリコットンのテントなら、火にもそれなりに強く結露を防いでくれて、夏の日差しを遮ってくれます。
TC素材テントは焚き火に強い!
キャンプといえば最初に思い浮かべるのはテントで、同じように連想するのが焚き火ではないでしょうか。
ただ、焚き火をしていると火の粉でテントに穴が開いた経験がある方も多いと思いますが、そんな時に雨が降ったら洒落になりませんよね。
テントは雨から身を守る防水性能も大事ですが、火を使うキャンプでは火に強めなテントを選ぶ事はキャンプは案外とても重要な事なんです。
アウトドア環境下の適性素材を考えよう!
焚き火に強い素材に関しては、以前にタープや服装でも説明した事があります。
⇩この2つの記事が参考になります⇩
一般的なテント素材は、ポリエステルやナイロン製の生地が防水性も高く軽くて人気ではありますが、焚き火を考えるなら、ポリコットン生地やコットン生地の方が火にも強く安心です。
テントから離れて焚き火をしよう!
それでは、焚き火をする場合にテントが近くにあると様々な問題が発生するので、その点も考えていきましょう。
テントに火の粉がかかると穴が空く!
感覚的にテント近くで火の気のある焚き火は危ないと、本能では思っているのではないでしょうか。
もちろん、火の粉でテントに穴が空いたらそこから雨漏りの原因になります。
そのため、テント近くで焚き火は基本的にはNG行為ではありますが、ソロ用の焚火台や炎のコントロールが出来る方なら、テントそばでも焚き火はできます。
焚き火の煙がテント内に入ってくる!
煙に関しては、風向き次第のところがありますが、いくら乾燥した薪を使用してもある程度は煙は出ます。
設営当初は風向きも計算して、テント設営しても相手は自然なので風向きが変わる事ももありますが、焚き火をする際は煙の入ってこないように、焚き火場所とテントの距離をとった方が無難です。
煙や調理の臭いがテントに染み付く!
実はこの悩みが個人的には大きく、焚き火とテントを遠ざける原因のひとつですね。
BBQの臭いもですが、焚き火の煙の臭いは服や髪の毛にも付着し、テント内に煙が入ると煙臭くなり、そこで一晩寝るとスモークされたような感じになりますので、自分は焚き火をする際はテントからなるべく遠ざけるのがおススメです。
まあ、薪ストーブを使うようになると気にならなくなりますし、服装ほど気にしなくても良いように感じます。
TC素材テントは結露に強い!
TC素材は焚き火に強いですが、結露も少ないので冬キャンプにも適しています。
結露がテントと関係があるのかと思いますが、実は冬キャンプにおいては結露問題は重要になります。
結露の発生原理を知ろう!
そもそも結露の原理ですが、例えば冬場に窓ガラスに出来る結露は、窓ガラスを挟んだ室内と屋外の温度差が原因です。
冬に家の外が0℃で、家の中で暖房を使って20℃に暖めた場合窓ガラス付近では空気中にある水蒸気(湿気)が急に冷やされる事で、水滴になってガラス表面に結露となって現れます。
そのため、住宅では家の中の湿度下げたり、窓ガラス自体を断熱窓にすると結露を防ぐ事が可能ですが、テントでは無理ですね。
また、結露が発生する条件は、温度差で10℃前後の温度差があれば結露が発生していまいます。
テント内での結露発生原因とは?
それでは、テントに置き換えて我が家で利用しているスノーピークのヴォールトの素材がポリエステルなので説明します。
まず、緑色の矢印は地面(草木)からの水蒸気です!そして青色の矢印はインナーテント内で寝ている際の人間の息から放出される水蒸気です。
この水蒸気が通風や換気などでうまく外に放出されれば結露は発生しません。
ただ、冬場は寒いのでテントの隙間風を無くすためにテントを閉じる事で、地面や芝や草などから放出される水蒸気が、冬キャンプではテント内部に発生しやすく結露に繋がります。
また、水蒸気を多く放出するのは人間で、特に呼吸する際は多くの水蒸気を出しますので、テント内で寝る際はマスクをするなどすれば多少結露は軽減できます。
特に透湿性のないポリエステル素材の場合は結露が発生しやすくなり、湿度の高めな夏でも結露が発生します。
結露原理を利用したサバイバル豆知識!
この結露原理を利用して地面に穴を掘り容器を入れて、穴を透湿性の内ビニール素材で蓋をすれば水蒸気を利用して水を作れます。
砂漠や荒野や密林で遭難する事は少ないとは思いますが、いざというときに真水を確保できますので覚えておいて損はありませんね。
結露をしないテントとは?
それでは、ポリエステル系テントが結露する事は分かっていただけたと思いますが、結露しないテント素材はあるのでしょうか。
それが、TC素材「ポリコットン」やコットンなのですが、何故結露対策になるかと言いますと、コットン=綿ですから素材自体が水分を吸収してくれる事と、ポリエステルなどの化学繊維よりは熱伝導率が低い事があげられます。
例えば、熱い鍋物を持つ際にコットンで出来てるミトンは使っても、洗い物で使うビニール手袋で持つと熱くて持てないですよね。
また、透湿性にも優れるので結露が生じにくくなる訳です。
コットン=綿のデメリットとは!
それでは、テント素材はコットンが最適のように感じますが勿論デメリットもあります。
- 化学繊維よりも分厚くて重い!
- 化学繊維テントよりも高価になりがち!
- ゲリラ豪雨だと雨漏りする可能性がある!
- 濡れた後にキチンと乾燥させないとカビる!
コットンとはいっても万能ではないですから、化学繊維とコットンの両方の長所を兼ね備えたTC素材テントが一番最適なのかもしれないですね。
焚き火&結露&日差しに強いTC素材テント7選!
それでは、ファミリーでも使えるTC素材のテントをみていきましょう。
テンマクデザイン サーカスTC BIG
国内のTC素材(ポリコットン)のワンポール人気の火付け役と言えるのが、テンマクデザインのサーカスTCで、その中でもファミリー向けなのがBIGになります。
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特徴的なのがシンプルな5角錐のTC素材のワンポールテント、設営もしやすく優しい素材感と自然に溶け込むサンドカラーが人気です。
TENT FACTORY TCワンポールテントRG MG
TENT FACTORY TCワンポールテントRG MGも火の粉に強いTC(ポリコットン)素材のワンポールテントで、コットを使ったりラグを敷いたりと自由度の高い室内空間をアレンジできるモデルです。
ナチュラム PayPayモール店
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撥水性のあるTC素材を採用し前後の入り口はメッシュドアもある2重仕様になっており、専用グランドシートも付属しているのでベル型テントのようにお座敷スタイルに適したティピーテントです。
ビジョンピークス TCティピシェルター インナー付セット
ヒマラヤのオリジナルアウトドアブランドのVISIONPEAKSのTCティピシェルターは、遮光性と通気性を兼ね備えた綿混紡のTC素材のシェルターテントとしても使え、ハーフインナーを標準装備しています。
ヒマラヤ PayPayモール店
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FIELDOOR ワンポールテント T/C 400
FIELDOORのワンポールテント T/C 400は驚異のコストパフォーマンスで20,000円ほどで購入できるのはビックリです。
マックスシェアーヤフー店
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人気のワンポールテントにT/C素材を使用したワンランク上のモデルで、フライシートとインナーテントに分けて使用可能でフライだけだとシェルター代わりにもなりますね。
YOKA CABIN
YOKA CABINはベイカーテントとパップテントを兼ね備えたテントになっており、TC素材で幕外にリフレクションラインがあるので、夜でも目立ちやすいです。
キャンプ専門店Music&Outdoor lab
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フルオープン、ハーフオープン、サイドオープンなどの多彩な張り方が出来るので、天候が変わりやすいキャンプでは助かりますね。
ノルディスク アスガルド 12.6
シロクマのロゴで有名なノルディスクのアスガルド12.6は、6人用ベル型テントです。
sotosotodays
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ベル型のワンポールテントの為設営も簡単で、テント生地もテクニカルコットンで透湿性が高く結露を抑えてくれますし、厚手の生地が暖房の熱を逃がさず、冬はとても暖かいのを実感できるテントです。
ローベンス クロンダイク
ローベンス クロンダイクはテント下部の立上りにより中型のティピーながら居住性に優れ、かつ、Aフレーム構造の大型ドアは出入りがしやすく、より広いスペース感をもたらしてくれます。
sotosotodays
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フロア部はジッパーにより取り外しも可能。さらに正面入口からセンターポールかけてジッパーが付いているため様々なフロアパターンを楽しむことも出来ます。
TC素材テントで夏も冬も快適にキャンプを楽しもう!
今回は、冬キャンプや夏キャンプにも活躍できるテントという事で、焚き火、結露、日差しにも強いTC素材のテントを紹介しました。
もちろん、テントに求める事は人それぞれでどれが一番という事はありませんので、まずは何人で使用し、どのようなキャンプスタイルなのかを考え、自分にあったテントを選んでみてはいかがでしょうか。